続いて最優秀主演男優賞の発表です。
ノミネートしたのは以下の男優たち。
高良健吾
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
いまどき珍しいほどの純朴な青年を、ウソっぽくなく演じるなりきり演技にまず感心したのと、
何年か経って現れた時の別人のような変わりぶりのインパクト!あの衝撃はネットでも話題になりました。
カメレオンのようにいろんな人物になりきれる人ですが、今回のような普通の青年は難しかったかもしれませんね。
長瀬智也
「フラジャイル」
長瀬智也にしては珍しくあまり暴れまわらない動きの少ない役でしたが、主役たる存在感の立派さは、さすが豊富な主演経験で培われたものと感心しました。
言葉と裏腹な人情味をチラチラにじませるあたり、ストレートな演技を得意としたこの人も大人の演技になってきたなと更なる成長を感じさせました。
青木崇高
「ちかえもん」
実は人形の化身という不思議な役でしたが、おおらかにスケール大きく演じて印象に残る演技でした。
躍動感溢れる身のこなしが、作品をエネルギッシュなものにし、弾みをつけました。
草なぎ剛
「スペシャリスト」
飄々としながら事件の真相に迫っていく、ちょっと変わり者の主人公は草なぎのハマり役で、スペシャル版からの良さを連ドラになっても引き継ぎ、見ごたえある作品にしました。
スペシャル版からのキャストに連ドラからの新キャストも迎え、そのチームワークもしっかりできていました。
吉田鋼太郎
「東京センチメンタル」
吉田鋼太郎演じた卓三はまさに現代の寅さん。その勘違いっぶり、思い込み、そしてフラレっぷり…
同じオジサンの私めには可笑しくてたまらず、ついつい応援したくなりました。
愛すべきキャラクターで今後もまたこの人で見たいです。
以上、5人の中から最優秀主演男優賞に選んだのは…
高良健吾
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
主演二人のやりとりが度々出てきましたが、脚本も良いし、いつも見ごたえのあるやりとりでした。
相手の心を思いやるナイーブさや、柔なようで意志を貫く強さを垣間見せ、頑張って欲しいという気持ちにさせてくれる演技でした。
今後も連ドラに出てまた違う役柄を見たい人です。