マイナーな人物を際立たせる三谷版大河…「真田丸」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めは家から天守閣を望める城下町に生まれ育ったので、小さい頃から歴史が、特に戦国時代が大好きで、






小学生の時に夏休みの宿題の理科の研究を勝手に社会科に変えて、戦国大名の研究を出したほどでした。





祖父が見ているテレビ時代劇や、昔の東映時代劇、当然大河ドラマも大好きで見てましたし、戦国時代に関しては詳しい方だと自負しています。






しかし、私より少し年長の三谷幸喜もなかなかの歴史好き、大河ドラマ好きで、






今回の「真田丸」には、これまで大河の中で最多の戦国時代物ながら、どの作品も描いたことのない部分を描いてやろうという、歴史好きの三谷幸喜ならではのこだわりが随所に見受けられます。






NHK  日曜20時
「真田丸」第16話

主演…堺雅人
脚本…三谷幸喜
演出…田中大児




戦国時代のいわゆる表舞台を描くのではなく、真田信繁(堺雅人)とその一族を通して、あまり描かれて来なかった部分を描く。






それが「真田丸」をユニークな作品にしています。
特にこだわりを感じるのはあまり詳しく描かれたことのない人物を、あえて登場させるところで、






今回だと秀吉(小日向文世)の側近く仕えることになった信繁の職場の先輩になる平野長泰(近藤芳正)。






秀吉を大会社の社長だとすれば社長室に詰める秘書たちといったところ。






平野長泰という人を私めは今回初めて知ったくらいで、同じ賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた秀吉子飼いの武将でも最もマイナーな人なのです。






そんな手あかのついてない人物を想像力でキャラクターをふくらませて近藤芳正のようなクセの強い役者に演じさせる。





有能な三成(山本耕史)や秀吉の密命を受けて汚れ仕事もする清正(新井浩文)と違い、
凡庸で仕事もさぼりがちながら城内の噂には強い…そんな人間くさいキャラクターの活躍がこのドラマを面白くしています。






今後もこんなパターンでいろんなマイナーな人物を見せてくれるのではと、私めは個人的には楽しみでなりません。






今回の評価は…4