サリバンになれないダメ男…「奇跡の人」第1、2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今クールは心にガツンと来る作品が少ないな~とお嘆きのドラマ好きの方にオススメの作品がこちら。






コメントで読者の方に勧められ、録画したものを2話続けて見ました。
当ブログではBSのドラマはあまり記事にしてないのですが、多くの方に見ていただきたいので記事を書くことにしました。





昨夜放送が第3話で、その再放送が土曜深夜にあります。まだご覧でない方はこの記事を読んでそこからご覧になってはいかがでしょうか?





これって前クールの「ちかえもん」と同じパターンですね。





NHKBSプレミアム  日曜22時
「奇跡の人」第1・2話(4/24・5/1)

主演…峯田和伸
脚本…岡田惠和
演出…狩山俊輔




河野英裕P、狩山俊輔D、岡田惠和脚本のトリオは日本テレビの土曜21時枠で、「銭ゲバ」「泣くな、はらちゃん」「ど根性ガエル」といったユニークでハートウォーミングな作品を作ってきた人たちです。





そんな彼らが視聴率なんか気にしなくていいNHKBSで思う存分に作っているのがこの作品で、タイトルの通りヘレン・ケラーの「奇跡の人」の現代版。






とはいえ、ヘレン・ケラーのような三重苦の少女・海(住田萠乃)を世話するのは、サリバン先生のような立派な先生ではなく、





40歳も近いのに何もしてこず無為の日々を送ってきたダメ男の一択(峯田和伸)というのが、このドラマのミソ。






ばあちゃん(白石加代子)に東京に行って何か人のためになることをしてこい!と発破をかけられ上京したものの、だらけた日々を送ってきた一択は、





海を産んだら亭主(山内圭哉)に逃げられ、女手一つで海を育てている花(麻生久美子)に出会い、







何とかしてあげたい思いから、住む所がなくなった花、海親子のために自分の住む部屋を提供し、花が働いてる昼間は海の面倒をみることになります。






ダメな一択が初めて真面目に頼んできたことだからと、気っ風のいい大家さんの都倉(宮本信子)は一肌ぬいでくれて、親子を住まわせてくれます。





ここまでが第1話。
主演の峯田和伸は丸山隆平主演でドラマ化もされた「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の映画版の主演をしたミュージシャン。





ピュアなダメ男っぷりをストレートに演じていて、今回も見事にはまってます。
日本テレビの土曜21時枠でやると、それこそ丸山隆平主演とかになっていたかもしれませんが、





NHKBSだからこそ実現できたキャスティングですね。そのこだわりが成功しています。




加えて周りのキャストも良くて…
麻生久美子の元ヤンらしい花の気丈さ、海への情の濃さ。

宮本信子の肝のすわった大家さんの頼もしさ、さりげない優しさ。

白石加代子のばあちゃんの一択への影響力の強さ。

勝地涼の一択の友人のバカっぽさ。



どれもハマり役、まだあまりからんできませんが、アパートの住人にこのチームの常連・光石研も出ています。






さて、第2話はいよいよ海の世話をすることになった一択の悪戦苦闘が描かれました。





ヘレン・ケラーの伝記を読んでサリバンを将来バンド名にしたいってくらいリスペクトした一択は、サリバンにならって海にもスプーンでスープを飲むことを教えようとします。





ヘレン・ケラー同様に暴れて、なかなか思うようにはしてくれない海。






何度も何度も根負けせず続けた末にスープをスプーンで飲み海がニッコリした時は感動しましたね。





住田萠乃という子役の子は「マッサン」に出ていた子だそうですが、盲ろうの海をあざとくなくリアルに演じていて感心します。






海がスプーンを使ってくれて大喜びの一択でしたが、これまで育ててきた花にしてみれば、内心は複雑みたいですね。






海や花を捨てていなくなった父親も現れるみたいですし、まだまだいろいろややこしくなりそうです。







第1・2話ともに評価は…4

今後、5の評価の回が出るかもしれません。