新人漫画家発掘の苦労…「重版出来!」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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編集者の重要な仕事の1つに新人漫画家の発掘もあるようで、今回はその苦労の様子を2人の新人を軸に描きました。






才能のある人を発掘するというのは、私めも新卒採用の時にやっていることなんですが、なかなか難しいことで見抜けないで落としてしまうこともあるし、良いと思って採用しても才能が伸びずに辞めてしまう子もいるわけです。







そういう「才能」というものとシビアに向き合うという意味では、漫画家の世界はかなりシビアさでは上位にある職業かもしれませんね。








TBS 火曜22時

「重版出来!」 第4話


主演…黒木華

脚本…野木亜紀子

演出…福田亮介






新人が自分の漫画を売り込みに来るイベントで、心(黒木華)は二人の新人と出会います。

1人は自分の作品を持ってきたのにおずおずしていて、何度もウロウロしているので、声をかけ勇気を与えた絹(高月彩良)。






もう1人は絵が下手なため、どのブースに行っても断られ続けていたのに心だけは、何かひっかかるものを感じた中田(永山絢斗)。






2人は心の計らいで大御所漫画家・三蔵山(小日向文世)の所でアシスタントの手伝いをすることになります。






2人は対照的で、絹はプロ顔負けの綺麗な絵を書けるのですが、テクニックはあっても人物描写やストーリーの組み立てなど自分が何を描くかがまだ弱くて、心にいろいろダメ出しされて混乱してしまいます。







一方の中田は絵は稚拙ですが、荒削りながら三蔵山も認めるほどにセンスが備わっていて、磨けばどんどん伸びるであろう逸材なのです。







永山絢斗がこの将来売れっ子になりそうな新人の荒削りな輝きを巧みに演じていて、今後どう変化していくのかが大いに楽しみになりました。







絹の方は、ビジネスライクで「新人つぶし」の異名を持つ安井(安田顕)が、自分の担当する仕事に起用。

都合よく自分の言うとおりにできる絹を利用しようってことのようです。







これまでチラホラ描かれてきた安井の愛の無いビジネスライクぶりが今回明確に描かれ、安田顕の徹底したクセの強い演技が光っていました。





余談ですが安井っていつもボーダーの服ばかり着てますよね。何か意味があるんでしょうか?






絹がどうなってしまうのかも今後気になるところです。






あと、前回連載を打ち切りになったメロンヌ(要潤)が新連載を始めて好評なのが描かれ、こういう連続性もいいいですね。






群像劇なのにそれぞれの人物がバランス良く描かれていて、ゴチャゴチャした感じが一切ないのが素晴らしいと思います。







今回の評価は…4