自分の才能に見切りをつける難しさ…「重版出来!」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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2話ずつまとめて記事にしていますが、このドラマは1話ずつ書きたいと思います。





第7話はこれまでの中でもとりわけ感動的だった回です。





TBS  火曜22時
「重版出来!」第7話(5/24)

主演…黒木華
脚本…野木亜紀子
演出…塚原あゆ子




漫画家の世界って自分の才能と向き合わされる厳しい世界ですよね。






第7話は巨匠三倉山(小日向文世)のもとで長年アシスタントをしていて、デビューできずにいる沼田(ムロツヨシ)がメインの回でした。






若い頃は賞とかにも選ばれ、自分には才能があるんじゃないかと思っていたのに、






ネームを編集者に持ち込んでも相手にされず、長いことくすぶり続けているのです。






そんな沼田が三倉山のもとにアシスタントで入った中田(永山絢斗)のネームを盗み見て、その天才的な才能に圧倒されてしまいます。





漫画家の世界は一人一人で勝負しなければならないので、師匠の三倉山もアドバイスはできても引き上げてあげられはしません。






かといって、才能がないから辞めろとも言えないんです。






そんな沼田の自信作のネームを今度は中田が盗み見て、中田は涙を流します。






才能のある中田が自分の作品を誉めてくれたことで、沼田はようやく見切りをつけて実家の酒屋を継ぐことにします。





中田との別れのシーンには泣けましたね。
人の気持ちが分からない中田との対比が皮肉で、





才能というものの残酷さをつきつける切ないシーンでした。






ムロツヨシのこういう演技も、私めは好きです。
心にしみじみと残る良い回でした。






評価は甘めで…5