この当時の信繁(堺雅人)に関する史料は少なくて、その分、脚本家にしてみれば、自由な発想で信繁をからませられるわけで…
三谷らしいユニークなからませ方をしてました。
ＮＨＫ 日曜20時
「真田丸」第23話
主演…堺雅人
脚本…三谷幸喜
演出…田中正
まず面白かったのは、秀吉の小田原攻めで死に装束で遅れてやってくる伊達政宗(長谷川朝晴)と並んで有名な「関東の連れ小便」
秀吉が連れ小便をしながら、家康(内野聖陽)に北条が敗れたあとその領地は家康に与えるということを一方的に告げる…という歴史的エピソード。
ここにどう信繁をからませるか？知恵をしぼった三谷幸喜は、なんとその前に家康が信繁を誘い連れ小便をしながら秀吉に信用されてないのでは？と愚痴るシーンを作り、
それを受けての有名な関東の連れ小便としたのです。そうすることで、秀吉が家康はあまりに驚いて小便も止まっていたと上機嫌になるのです。
洒落っけがありますね、三谷幸喜。
連れ小便で家康に小便させないというアイデア、感心しました。
さらに、前回の沼田城をめぐる裁判劇をうまく引き継いで、江雪斎(山西惇)と本多正信(近藤正臣)がからんでの、信繁の氏政(高嶋政伸)説得ミッション。
こちらも、なるほどこうつなげたかと感心しました。
どんどん追い込まれていく氏政をさらに怪しげに高嶋政伸が演じていて異彩を放ってます。
今回の評価は…
