それぞれの思いが集約された感動の最終回…「重版出来」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマらしいこのドラマならではの最終回でした。





群像劇として一人一人を丁寧に描いてきたことが功を奏して、





新人中田(永山絢斗)の第1巻の重版出来とベテラン三蔵山(小日向文世)のシリーズ漫画の受賞という2つの喜ばしい出来事の中で、





キャラクターそれぞれの思いが説得力豊かにからんできて、最終回も見ごたえがありました。






TBS  火曜22時
「重版出来!」最終回

主演…黒木華
脚本…野木亜紀子
演出…土井裕泰






今回メインとなったのは中田と編集者の心(黒木華)がいかに向き合うかということ。







連載が決まり、懸命に書き続ける中田ですが、相変わらずの無器用さで、






アシスタントの扱い方がなってなくて、次々と辞めていくし、





食事も睡眠不足も気にせず書き続けるので、いつ健康を害して倒れてもおかしくない状態です。





そんな中田を時には叱咤し、諭し、時には言い過ぎましたと謝り、






心は心らしくまっすぐに向き合い分かってもらおうとします。






三蔵山の「自分が思っているより世界は広い」という言葉に感じるところがあり、






中田は単行本発売に向け協力的になります。
無器用で人に接するのが苦手な中田が、ヘタな絵を練習し、サイン会に臨むシーンは感動的でした。





中田という役は永山絢斗の才気を感じさせる役でしたね。
人間として成長していく過程を実に繊細に演じきったと思います。






三蔵山の受賞パーティーでのスピーチも良かったですね。オワコンと揶揄され筆を折ろうとした三蔵山が再度やる気を取り戻す第2話を受けて、







更に新作で後輩たちと勝負しようという気概!感服しました。






最終回は編集部も営業部も書店員も漫画家やアシスタントたちも、いろんな人々の思いが集約されていました。





愛すべきこの作品の続編が見たいです。






今回の評価は…4