私めドラマミタローが最終回まで見続けた作品を対象に選ぶ独善的なアカデミー賞です。
最終回まで見たのは以下の作品。
「重版出来!」
「僕のヤバイ妻」
「世界一難しい恋」
「毒島ゆり子のせきらら日記」
「グッドパートナー」
「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」
「トットてれび」
「火の粉」
「99.9」
「ゆとりですがなにか」
リタイアした作品が多く最終的には10本になってしまいました。
この10本を対象に選ぶ各賞は…?
最優秀新人賞
最優秀主題歌賞
最優秀脚本家
最優秀演出賞
最優秀助演女優賞
最優秀助演男優賞
最優秀主演女優賞
最優秀主演男優賞
最優秀作品賞
以上9部門です。
まずは、最優秀新人賞。
小瀧望
「世界一難しい恋」
当初は誰だ?と全く知らず、調べたらジャニーズWESTのメンバーなので、あ~いわゆる大野智のバーターか~とちょっと軽んじて見ていたのですが、
自己評価の高いゆとり社員を飄々と演じていて、回を追うごとに存在感も高まり、先輩たちの中でも埋もれない新人らしからぬ演技でした。
実年齢19歳だったんですね。驚きました。今後がちょっと楽しみです。今回のを見てオファーが来るでしょう。
続いて、最優秀主題歌賞。
「拝啓、いつかの君へ」感覚ピエロ
「ゆとりですがなにか」主題歌
「♪あんたの正義は一体何だ!」という歌詞が鮮烈で胸に刺さりました。
いつもその回の前段があり、今回への興味を高めたところで、この曲のさわりだけ流れる。それがカッコ良かったです。
続いて最優秀脚本賞…
野木亜紀子
「重版出来!」
今クールはオリジナル作品を全話1人で書いた「僕のヤバイ妻」の黒岩勉や「世界一難しい恋」の金子茂樹、「99.9」の宇田学なども評価したいところですが、
漫画の原作があるとはいえ、毎回見ごたえのある内容で群像劇をさばききった野木亜紀子を最優秀に選びました。
とかく、こういった群像劇は1つの回にエピソードを盛り込みすぎて散漫になったりしがちですが、
そういったことにも陥らず、ちゃんとキャラクターたちに連続性もあって、
1話毎の横糸と連ドラとしての縦糸のバランスが、非常にバランスよく組まれていました。
今後どんな脚本を書いてくれるか注目株の脚本家さんです。
続いて、最優秀演出賞。
土井裕泰、塚原あゆ子、福田亮介
「重版出来!」
取り立てて演出として際立ったことをしていないようでいて、
緻密にいろんなことを細部にわたって行っており、脚本とキャストの演技の良さを引き出す演出は、地味ながら非常に優れたものでした。
中でも印象に強く残っているのは最高評価をつけた第7話の沼田と中田の別れのシーン。
このドラマでは珍しく映像に凝っていて、沼田の哀しみを際立たせ、あのシーンには泣けました。
塚原あゆ子は今クール、「結婚できないんじゃなくて…」と掛け持ちでしたが、いずれも優れた演出で、今乗っているディレクターです。
明日は助演女優、助演男優の発表をします。