春ドラマアカデミー賞最優秀主演男優賞選考について | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ま~こうなることを予想はしていましたが、こんなにも多くのコメントをいただくとは、私めも驚いております。





こうなることを恐れて、わざと大野智も松本潤も選ばず、ユースケ・サンタマリアにしようかと思ったほどでして…(笑)





まぁ、それもどうかと思い、悩んだ末に松本潤を選びました。






私めの文章が舌足らずだったので誤解を招いている部分もあろうかと思いますので、改めて今回最優秀主演男優賞に松本潤を選ぶに至ったかを、もう少し丁寧に書きたいと思います。








まず、私めは最優秀を選ぶにあたって、そのクールでノミネートされた他の人と比べてどうかということと、






その人にとってその役の演技は、これまで演じてきた役と比べてどうかということも加味して選んでいます。






役者というのは生かしようで、作品次第でとても良い役者に見える時もあれば、下手な役者に見えてしまう時もあるわけです。







なので、最優秀に選ばれなかった=演技力がない、という単純なことではないということをまず言っておきます。






私めの文章で説明不足だったのは「他の3人はこの役で受賞しなくても良いのでは?と思えてしまい、消去法で松本潤になりました」という部分だったと思います。







これをもう少し詳しく説明すると、例えば大野智の場合、2010年の「怪物くん」では、最優秀主演男優賞に選ばれています。





しかし、
2012年の「鍵のかかった部屋」では「リーガルハイ」の堺雅人が、
2014年の「死神くん」では「続・最後から二番目の恋」の中井貴一が選ばれているのです。






これは、それぞれ堺雅人や中井貴一の方がというのもありますが、次に大野智を最優秀に選ぶなら「怪物くん」を超えてほしいという私めの思いもあるのです。





しかし、今回の鮫島零治という役は、ラブコメという新たなジャンルへのチャレンジでしたが、私めの中ではやはり「怪物くん」の延長線上の役でしかありませんでした。





大野智ならこれくらい演じられるだろうと期待を良い意味で裏切らない演技だったわけです。





なので、この役で受賞しなくても…と思ったわけです。





一方の松本潤は、最大の当たり役である「花より男子」の道明寺があまりにはまり役だったために、それがかえって松本潤の不幸でした。






以降もいろいろと主演してきましたが、どうも殻を破れないもどかしさのようなものがあり、






2014年の「失恋ショコラティエ」あたりから、ちょっとひねった感じが出て来て良くなってきました。






ちなみに、その時に最優秀に選ばれたのは「僕のいた時間」の三浦春馬です。






…で、今回奇しくも「花より男子」の瀬戸口プロデューサーの作品で、松本潤は一皮むけたと思います。





松本潤という人自身が持つクセの強さが、役にうまく反映されたこと。それを増幅してくれる芸達者たちがまわりに配置されたこと。






松本潤がのびのびと演じられる環境が整えられたことで、深山という役は輝きを放ったのです。





もちろん役作りにこだわったであろう本人の功績もありますが、脚本や演出、助演陣のアシストがもり立てた功績も大きいです。






記事でも書いたようにこれはいいタイミングで松本潤が出会えた当たり役です。
それを評価し、今回選びました。






ただし、これで松本潤が次に最優秀に選ばれるハードルは高くなったということにもなります。