なぜ2015年が舞台?…「仰げば尊し」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマを私め夏ドラマの期待度ナンバーワンに選んだだけに、どうも納得いかない部分が多々ある初回でした。





TBS  日曜21時
「仰げば尊し」第1話

主演…寺尾聰
脚本…いずみ吉紘
演出…平川雄一朗





冒頭、吹奏楽のコンクール会場の映像から始まり、そこには「2016年」というスーパーが。





指揮者は主人公の娘役の多部未華子だから、ここから話はさかのぼるんだな…と思って見ていたら、






次のシーンでは「2015年」というスーパーが!
えっ!えっ?
去年の話なんだ…





そもそもモデルになった実話は確か80年代だったはず。だからまだ荒れてる学校とか
ヤンキーが普通に存在したんでしょうが、





2015年の神奈川でこんな高校あるか?
壁に落書きとか、雀荘に入り浸りとか、パンチパーマとか…って、絶滅してませんかね、もはや。





30年も昔を舞台にしたら、いろいろとその時代らしくしないといけないので、ロケ地選びや、衣裳や小道具をそろえたりでスタッフは大変なんでしょう。






だから現代に設定を置き換えてしまうことって連ドラではよくあることですが、このドラマに関してはソレやっちゃダメだろ~!と思わずにはいられませんでした。





現代に置き換えるなら置き換えるで、2015年のリアルで表現してくれないと、ウソっぽくなるだけなんですよね。






演じる不良グループの若手俳優たちにしても、やはり今の時代の子たちですから、







ヤンキーっぽく演じているだけのなんちゃってヤンキーなんですね。




パンチパーマ頭で昔ながらのヤンキーを忠実に演じようとしている太賀がやけに浮いてしまっています。





不良グループと言っても、音楽好きですぐに吹奏楽部に入ってくれそうなヤワな感じが、この先どうなるんだろう?という緊張感を与えてくれないのも不満でした。






村上虹郎はナイーブな役こそ合っているので、早くヤンキー演技でなくなる方がいいでしょうね。






主演の寺尾聰は生徒との年齢差は危惧したほどではありませんでしたが、殴られてしまうとやけに痛々しくて困りました。





言葉に説得力があるのは流石ですけどね。
どのように生徒を変えていくか楽しみです。





あと、吹奏楽部の中に、「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」で徳井義実の高校時代を演じた健太郎が入ってますね。目力の強さでやはり目立ってました。





今回の評価は…3