一ノ瀬を正社員にするために…「HOPE」第8回、最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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第8話と最終回を2話続けて見てしまいましたので2話まとめての記事にします。





最後までこのドラマらしさを貫いてくれた最終回でした。






フジテレビ  日曜21時
「HOPE~期待ゼロの新入社員~」第8話(9/11)、最終回(9/18)

主演…中島裕翔
脚本…徳永友一
演出…城宝秀則(8)、河野圭太(終)





このままでは一ノ瀬(中島裕翔)は1年契約終了とともに会社を辞めなければならなくなる。






ラスト2回は契約社員の一ノ瀬を何とか正社員にして残してあげようと、まわりが努力する話でした。






まず第8話では何とか一ノ瀬を正社員にしてあげるために、専務(風間杜夫)から任された中国の企業との太陽光発電の事業を織田(遠藤憲一)が懸命に推し進める話。





しかし、話を進めていけばいくほど、怪しげな部分があり、マージンを取るエージェントがはさまり、そこに江部(宮川一朗太)もからんでいるらしく、






専務もその不正を承知の上でやらせているようなのです。





本来なら曲がったことを嫌う織田は、不正と分かれば噛みつくはずなのに、一ノ瀬のためと己の筋を曲げようとするのです。






しかし、それを知った一ノ瀬は悲しみます。安芸(山内圭哉)に涙ながらに訴えかける一ノ瀬の言葉を傍らから聞いて、涙を一筋流す織田。





自分が間違っていたと悟り、専務に事業から手を引くと言いに行きますが、時既に遅し、一ノ瀬の不用意な発言から、






上海支社の社員が専務の不正関与の疑いありと密告、社長命令で監査部が動き、営業3課に調査が入ります。






第8話はここまでで、最終回では事が露見し、江部は懲戒解雇、責任を負い専務は関連会社へ出向。






この一連のくだりでは遠藤憲一の熱く剛直な演技はもちろん、風間杜夫や宮川一朗太が単なるヒールではない清濁あわせのむ男の複雑な心情を垣間見せ見ごたえがありました。





一旦おさまったかに見えて、中国企業から反感を買い、他の部署の中国関連の事業にも悪影響が出始め、織田も辞めざるをえない状況に追い込まれます。




辞めることになった織田の最後の日、安芸と一ノ瀬と3人での送別会。
いつもの居酒屋で、いつものように冗談を言い合い、わざと明るくふるまう織田と安芸。






トイレに立った安芸が、後から一ノ瀬も行ったら泣いているシーン、ここが実は一番泣けました。






安芸の人柄が出ている何ともいいシーンでした。山内圭哉と遠藤憲一の柔と剛のバランスが絶妙でしたね。






別れ際に一ノ瀬に織田の言う「踏ん張れよ!」という言葉も、いかにも織田らしかったですね。





織田に託されて残った人びとがいかに一ノ瀬が会社に貢献したかをまとめて、人事部に正社員にしてくれるよう働きかけますが…





結局ダメでした。
しかし、ラストは織田が始めた会社で働くことに。そこに安芸も…というホンワカしたラストでした。






このトリオはホントにバランスの取れた3人でしたね。
このドラマの良さはひとえに3人の息の合ったチームワークにありました。




ただし、そればかりでなく一ノ瀬の同期社員たちの群像劇としてもしっかりできていて、





うまくいってなかった桐明(瀬戸康史)と結城(丸山智己)、香月(山本美月)と桧山(松田賢二)の関係の変化もしっかり描かれ、微笑ましいものがありました。






苦労が報われ、こらしめることができた人見(桐山照史)と鳴海(マギー)の関係も、いいスバイスになっていました。






第8話、最終回の評価はいずれも…4





主演の中島裕翔は良い経験になりましたね。彼の持つまっすぐな素直さが役にピッタリでした。






役柄の幅が広いタイプではありませんが、今後はどんな役を演じるのか楽しみな人です。