夏ドラマで最終回まで私めが見続けた作品を対象に選ぶ夏ドラマアカデミー賞。
続いては、最優秀助演女優賞の発表です。
ノミネートしたのは以下の4人です。
余貴美子
「はじめまして、愛しています」
児童相談所の職員堂本を時にドライに、時に温かく演じ、特別養子縁組というものの難しさ、シビアさを巧みに伝えてくれました。
尾野真千子や江口洋介の豪速球的な演技をがっちりと受け止める名捕手的な頼もしさで、話を絵空事に見せなかった功績は大でした。
富田靖子
「はじめまして、愛しています」
このところ、今回のようなクセの強い、ヒール役が多くなっていて、この人の昔を知る者としては残念ではありますが、
いや~、ホント憎々しい役をやらせると絶品ですね。
その憎々しさが、主人公たちの悲しみをより際立たせました。
今後もこういう役のオファーが絶えないでしょう。
森川葵
「遺産相続弁護士 柿崎真一」
三上博史、酒井若菜、豊原功補といったクセの強い人たちにまじっても、一歩も引かないアクの強さを見せ、大健闘でした。
今後もいろんな役がやれそうで、若くして名バイプレイヤーになりそうです。
多部未華子
「仰げば尊し」
病に倒れた父親の代わりに吹奏楽部を指導することになる娘の役でした。
彼女ならではの凛としたたたずまいが、画面に緊張感を与え、作品の後半をギュッと引き締めてくれました。
生徒役の若手たちには到底及びもつかない、彼女の豊富な演技経験に裏打ちされた力強さを感じさせました。
以上4人の中から最優秀助演女優賞に選んだのは…
余貴美子
「はじめまして、愛しています」
このドラマで私めが共感を最も覚えたのは、余貴美子演じる堂本でした。
最初のうちはキャラクターの作りすぎかとも思いましたが、情に流されず、職務を果たそうというその複雑な心情を見事に表現していました。
この人はどんな役もござれ!のホント重宝な女優さんです。