バカリズムならではの不倫ドラマ…「黒い十人の女」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、好き嫌いは分かれそうですが、ひねくれ者の私めとしては、大好きな部類のドラマです。

 

 

 

これぞ、バカリズム!って感じ。バカリズムが不倫を描くとこんなにブラックで面白いものになるんだ!という嬉しい喜びに満ちた初回でした。

 

 

 

 

 

日本テレビ 木曜23時59分

「黒い十人の女」 第1話

 

主演…船越英一郎

脚本…バカリズム

演出…渡部亮平

 

 

 

 

このドラマ、妻がいながら9人も愛人がいる男の話なんです。

映画版では父親の船越英二さんが演じていた役を、ドラマでは息子の英一郎が演じているんですが、

 

 

 

 

この役を演じるのを船越本人が熱望したというだけあって、まさにドンピシャの適役。

特別かっこいいわけではないのに、口がうまくてフェミニストでついつい女性たちが心を許してしまうテレビプロデュ―サーをすんなりと演じています。

 

 

 

 

 

そんな主人公の愛人たちを毎回紹介していくのかと思ったらさにあらず、今回フィーチャーされた最も若い愛人らしい受付嬢の久未(成海璃子)が呼び出されると、

 

 

 

 

そこに現れたのは妻ならぬ古株の愛人、舞台女優の佳代(水野美紀)。

妻と思ってビビッていた久未は態度が一変。同じ愛人なのに偉そうにするな…とディスり始めます。

 

 

 

 

たださえ、ややこしいところへ、更に別の愛人、APの美羽(佐藤仁美)も登場。今度は佳代と美羽がいがみ合ってややこしさは増すばかり。

 

 

 

 

 

愛人を次々出してくるとは思っていなかったので、あれよあれよの展開に驚きました。

かなりブラックな独白を吐き続ける成海璃子もよく頑張ってましたが、カフェラテを2杯もぶっかけられながらへコたれない水野美紀のふりきった女優根性にも恐れ入りました。

 

 

 

 

そこに顔が怖い佐藤仁美が加われば、もうそれだけでもワクワクする面白さ、愛人どうしが角つきあわせて仲良くするってノリがシュールで笑えました。

 

 

 

 

朝、船越が帰って行ったあとに、タンスに押し込められていた久未と美羽が出てきて、求められたらどうしてた?なんて会話をするくだりとかは、今まで見たこともないシュールな状況でした。

 

 

 

 

遊びがすぎると批判もあるでしょうが、久未が教育番組風に突如、バカリズム自身が声を出している人形と「不倫」講座を始めるところも、

 

 

 

 

人形が久未を「人間のクズ」呼ばわりするブラックさが、私めは楽しんで見ることができました。

 

 

 

 

 

ブラックコメディがお好きな読者の方にはぜひ観ていただきたい作品です。

 

 

 

 

今回の評価は…4