初回や第2話より見やすくなりましたね。その理由は…
一つは今回はヒロイン中心の話というより脇のキャラをフィーチャーした回だったので、石原さとみのウザさが薄まったから…
もう一つは演出が佐藤東弥から小室直子に変わって、画面をスタイリッシュにガチャガチャいじるような、とんがった演出が減り、内容本位の落ち着いた演出になったから…
以上、2点のおかげかな…と思います。
日本テレビ 水曜22時
「地味にスゴイ! 校閲ガール河野悦子」 第3話
主演…石原さとみ
脚本…中谷まゆみ
演出…小室直子
私めがこのドラマで見たいのは、映画「舟を編む」で辞書編集部に働く人々の仕事ぶりや仕事にかける思いが描かれたように、
あまり知られていない校閲部の人々のことをきちんと描いてほしいということなんです。
…で、今回は藤岩(江口のりこ)や米岡(和田正人)がファンである女流作家(賀来千香子)が、念願の文学賞を受賞し、編集者が招かれる「待ち会」という受賞の連絡を待つ宴に呼ばれるというエピソードでした。
特に藤岩はこの仕事につく前からこの作家の熱烈なファンで、ファンレターを何度も送っていたのですが、
この仕事についてからは、感情が入りすぎるので好きな作家の担当はしないという校閲内でのルールに従い、一切担当はしてこなかったのです。
なるほど面白いルールですね。校閲には客観性が求められるので、主観が入ってはいけないんでしょうね。
いつも同じスーツで化粧っけもなく、完璧に仕事をこなす藤岩の中にある熱いファン意識が、
悦子(石原さとみ)の校閲に、ひっそりと昔のシリーズとの矛盾を指摘する付箋をしのばせるという行動を取らせます。
その校閲に感激した作家は、悦子が自分にずっとファンレターを送ってくれた人と勘違いします。悦子は藤岩に再校を譲ります。
最初は拒んだ藤岩も、部長(岸谷五朗)の許可もあり、引き受けることに。
そして、待ち会に出ることに。
悦子のはからいでヘアスタイルを変え、おしゃれして出席する藤岩。
作家と藤岩の対面のシーンはちょっとジーンしましたね。
江口のりこのキャラがよく活きたエピソードでした。
ヘアスタイルを変えてる藤岩を見て「鉄のパンツ」のくせに…と笑ったファッション誌の若い社員に、悦子が「鉄のパンツ」の本当の意味を言い、啖呵を切るシーンは痛快でした。
こういうイヤなやつを校閲で得た知識で、悦子がやりこめるシーンというのは前回の合コンのシーンでもありましたが、お約束にして毎回見たいですね。
早口で啖呵を切る石原さとみは魅力的です。
悦子とその正体がバレた幸人(菅田将暉)との関係にはあまり興味の持てない私めなので、今回のように校閲の仕事をしっかり描いてくれれば、見続けられそうです。
今回の評価は…