私めは競馬もやるんですが、このドラマを見ているとこのドラマの脚本や演出スタッフは優秀な騎手のようだなと思うんです。
つまり、競走馬もたとえ優秀な馬でも、騎手の手綱さばき次第では凡走してしまう場合もあるんですね。
いかにその馬の特徴をいかして、のびのびと走らせてあげるか、そこが騎手の腕の見せどころなわけです。
このドラマには、脇にも主演クラスの芸達者な役者たちが揃っているのですが、彼らの良さをうまく引き出してドラマの中で存在させている。その妙味がこのドラマでは味わえます。
テレビ朝日 木曜21時
「ドクターX~外科医・大門未知子~」 第3話
主演…米倉涼子
脚本…寺田敏雄
演出…松田秀知
今回のシリーズはこれまでで一番、主役の大門の存在感が薄いかもしれませんね。
ま~新たなキャラたちをいじった方が新鮮味が出ますから仕方ないんでしょうが…。
第3話も新キャラの1人、西園寺外科部長(吉田鋼太郎)がフィーチャーされ、ゲストの松下由樹とのからみを楽しめる回でした。
吉田鋼太郎のこのドラマでの活かし方は、まさに職人芸的なうまさで、吉田鋼太郎の舞台役者ならではの長所、短所をうまくあてこんで、芝居をさせています。
何をしゃべっても芝居がかってキザにしゃべるキャラにし、それでいて女好きでどこか憎めない…
吉田にあて書きしたような役で、それが今回も最大限に活かされるエピソードになっていました。
米倉涼子は出番が少なくなっていて、ちょっと不満かもしれませんが、ま~いいんでしょうね。
これはこれで。
今回の評価は…