このドラマは本来のテーマである「給食」に「屋台」って要素が加わって、そこに冒頭からある篠田(小泉孝太郎)の光子(天海祐希)への「敵対心」って要素があり、3つの要素があるわけで、
それがしっくりまとまるってことがなくて、どうもギクシャクしてきたんですね。
ところが、今回ようやくそれが上手く絡み合ったように思いました。
フジテレビ 木曜22時
「Chef~三ツ星の給食~」 第7話
主演…天海祐希
脚本…浜田秀哉
演出…森脇智延
光子の鴨のコンフィの屋台が成功したら、したで、負けず嫌いの篠田は、そのそばにキッチンカーを出して、コースが食べられるようにして、光子の屋台の客を奪ってしまいます。
…で、客を取り戻すために、光子は新たなメニュー開発に取り組み始め、給食で新たなメニューを開発して成功していく中で、ヒントが生まれ、新たなメニュー作りに成功するって流れでした。
給食と屋台がうまくからみあい、それで篠田の邪魔に一矢報いるってことになる…。
同じコース食べるなら、店で食べた方がいいって篠田の方は客が減ってしまうんです。
これは光子と篠田のどこに向かっているのかの対比をあらわして、これもこれでしっくり行っていました。
…というわけで、全体のバランスはこれまでで一番良かったのですが、それでも心を動かされるものがイマイチ足りない…というのはいかんともしがたく、
それはこのドラマの根本的なところにつながってしまうんで、現状ここまではなんとか持ち込んだスタッフ、キャストの努力を称えるべきでしょう。
…というわけで、その努力に免じて今回の評価は甘めに…