ちょっと、いつもと違う記事ですが、思うところあって書きます。
一昨日、成宮寛貴の芸能界引退のニュースが飛び込んできました。
FRIDAYの薬物使用疑惑の記事から端を発して、使用を否定し続けてきたわけですが、
それに付随してあれこれとマスコミに取り上げられ、精神的なダメージからの引退のようです。
本人の引退に関するコメントは、そのへんのことが察せられ非常に痛ましさを感じました。
私めとしては、薬物使用があったか無かったかはこの際、度外視して、一人の実力ある俳優が引退に追い込まれたことを非常に残念に思います。
連ドラから成宮寛貴という役者を振り返ると…
最初に彼を知ったのは「木更津キャッツアイ」の塚本高史演じるアニの優秀な弟役でした。
今から思えば、そう言えば出ていたな…程度で、成宮寛貴を初めて評価したのは、「ごくせん」第1シリーズでした。
松本潤、小栗旬と仲間を組み、ムードメーカーとして笑顔をふりまく役でしたが、どこかに世間を知り尽くしているような冷静さも垣間見せ、
若手の中では、ちょっと違うものを持った人だと注目するようになりました。
蜷川幸雄の舞台に出るようになり、演技力にも磨きがかかり、上戸彩版の「高校教師」でソニン演じる女子高生を食い物にするホスト役は、
性根まで腐った男を生々しく演じ、クセの強い役で光る人なんだなと、また認識を新たにしました。
私めは「相棒」を見ていないので、「相棒」での彼については語れませんが、
連ドラでこれぞという役に恵まれた記憶があまりありません。
本人も方向性で悩んでいたようですが、自分を発揮しきれないもどかしさがあったのかもしれませんね。
年齢を重ねていけば、ちょっとクセのある脇の重要な役をやれる人になったのではと思えるだけに、引退は残念です。
FRIDAYのやり方にはいろいろ思うところもありますが、このブログの趣旨とはそれますので、敢えて書きません。