このドラマで一番大切なことは、主人公一家を応援したくなるかどうか?というところだと思います。
その意味では、阿部サダヲも深田恭子も子役の山田美紅羽ちゃんという子も合格で、この先彼らがどう頑張っていくのかを見守りたい気持ちに素直にさせてくれます。
TBS 金曜22時
「下剋上受験」第2話
主演…阿部サダヲ
脚本…両沢和幸
演出…福田亮介
このドラマはキャスティングを間違えたら、とても見ていられないものになりかねません。
そんなの無理に決まってるだろう…とか、そんなの理想論の綺麗事だろう…とか、
反感すら買いかねないところを、
グイっと共感させ、応援したくなる気にさせるのは、演者のキャラクターや熱量によるところが大きいんですね。
こういった役での阿部サダヲは、まさに本領発揮といったところがあり、熱量のある演技は彼の武器でもあります。
そのまっすぐさはストレートに心に響いてきます。
今のところあまり目立った活躍はありませんが、私頭は良くないからよく分かんないけど娘がその気なら応援するよ…って感じの、
ど~んと構えた深田恭子の妻っぷりも、深田恭子ならではで悪くないです。
そして、実はこのドラマで一番重要なのは、受験する娘役の子なんですが、
山田美紅羽という子は、幼いのに既に苦労人顔で、子役にありがちなハキハキ、ポジティプっていう嫌らしさが無いのが良いです。
しかも、意志の強さをしっかり持っている感じが、今回は転校生でライバルになりそうなお嬢様の出現で、より明確に表現されました。
話自体は、第1話からさほど進んでませんが、キャラクターの打ち出しはより明確になり、今後への期待をふくらませた回でした。
今回の評価は…