水野美紀の怪演が呼び水になって、前クールの「黒い十人の女」で、清純派で売っていたはずの成海璃子がふっきれた演技をしたように、
このドラマでも、水野さんがそこまでやるなら…とばかりに、嫉妬にかられる康太を三浦翔平が完全にイカれた目の表情でキレッキレッに演じていてそれが楽しみになってきました。
テレビ朝日 金曜２３時１５分
「奪い愛、冬」 第４話
主演…倉科カナ
脚本…鈴木おさむ
演出…小松隆志
メロドラマにはありがちなことなんですが、ヒロインやその相手の男って、大抵ウジウジしていて見ているこちらはイライラ、ムカムカするもんなんですよね。
なので、そんなヒロインを苦しめる敵役の方が、むしろ応援したくもなってくるわけです。
このドラマのヒロインを演じる倉科カナもまさにそうで、今のカレと元のカレの間をふらふら、よろめくさまは、とても応援したくはなくなります。
水野美紀演じる蘭に土下座をさせられても、「かわいそう～」ってことにはならないんですね。
もはや、それをコントのように見るしかないドラマともいえます。
水野美紀に負けじと回を追うごとに、キレた演技がエスカレートしている三浦翔平。
完全にイカれた感じの目つきを垣間見せ、それが凄みを増しています。
切れたかと思うと、元の優しい笑顔の康太に戻ったり、二重人格のようなふり幅の大きさで、そのギャップも楽しむことができます。
まあ特殊な楽しみ方を私めなりにしているので、まじめに見ている方には失礼かもしれませんね。ご容赦ください。
今回の評価は…