草なぎ剛「嘘の戦争」総評&全話視聴率推移 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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遅くなりましたが草なぎ剛主演「嘘の戦争」の総評を書きます。






このドラマ、良かったのはやはり草なぎ剛の演技でしょうね。
少年時代に目の前で家族を殺され、生き残っても嘘を強要され、何者かに殺されたことを言えなかった主人公でしたが、





その時に受けた心の傷や悲しみ、悔い、怒り…







それを心の底に持ち続けてきた男が復讐の鬼と化す。そこに芽生える複雑な感情を、草なぎ剛は抑えた演技の中で、繊細にして巧みに表現していました。






実は心根は優しい男があえて偽悪的になる二面性を、うまく演じていて、引き込まれるシーンが多々ありました。






既に草なぎ剛と組んだことのある演出スタッフだけに、草なぎ剛の良さをよく把握し演じさせているなと随所に感じました。






グイグイとラストに盛り上げていくスタイリッシュな演出は、しびれる回もありましたね。






ただ、このドラマの最大の不満は度々記事にも書きましたが、脚本の粗さでした。






やはり、主人公に天才詐欺師というキャラクターを与えている以上、うならされる騙しのテクニックが見たいのに、






バレてもおかしくないような行き当たりばったりであったり、テンポの良さで辛うじてごまかしていたりで、





そちらは決して満足のいく出来ではありませんでした。






最後にこのドラマの視聴率の推移ですが、ネット上の情報をもとに並べますと…


初回から順に…11.8%→12.0%→11.3%→11.1%→11.5%→10.3%→10.9%→11.5%→10.5%→11.6%



全10話の平均は…11.25%
最高…#2  12.0%   最低…#6   10.3%






1ケタの視聴率のドラマばかりのフジテレビの中で、1回も1ケタにならず、最終回まで続けたのは立派でしたね。






火曜21時はNHKやテレビ東京もしっかり視聴率をかせぐ激戦区ですから、その価値は高いです。







最終回は裏にWBCのキューバ戦があったのに、ダメージを受けなかったのも、評価しておきたいと思います。