続いて最優秀主演男優賞です。
単独の男優主演作品で最終回まで見続けたのはわずか4本でした。
草なぎ剛
「嘘の戦争」
復讐に燃える男の冷酷になりきれない複雑な感情を、巧みに表現していましたね。
天才詐欺師ぶりをもっと堪能したかったのですが、脚本がイマイチでそれがかなわない残念な作品でした。
阿部サダヲ
「下剋上受験」
阿部サダヲらしい役へのアプローチで、娘を自分のようにはしたくないという熱い思いは感じられましたが、
脚本に説得力が無いため、その熱意が空回りのように見えたのは気の毒でした。
堤真一
「スーパーサラリーマン佐江内氏」
映画や舞台で堤真一のコメディセンスをうまく引き出してきた福田雄一の脚本、演出だけに期待したのですが、
こちらも脚本のデキがイマイチで、役者がつまらないみたいに見えてしまう気の毒な作品でした。
堤真一にはこれにこりずにこの手の役には今後も挑んで欲しいですね。
せっかくの小泉今日子との夫婦役でしたが、もっとちゃんとした作品で、二人の共演を見たかったです。
木村拓哉
「A LIFE~愛しき人~」
ここまでキムタクオーラを消した役は初めてではなかったでしょうか?
序盤の記事にも書きましたが、やはり木村拓哉という強い個性を生かしてこその木村拓哉主演ドラマで、
それを抑えてでも、視聴率が良ければ…ってどうなのかな?と疑問でした。
以上4人の中で、最優秀主演男優賞に選んだのは…
草なぎ剛
「嘘の戦争」
このドラマの中で、草なぎ剛はさまざまな涙や笑顔を見せましたが、その奥にこめられたものの多様さを、
その時々で的確に演じていることに感心しました。
この人自身の演技に深みが増したように思います。