歯切れの良い30分ドラマ…窪田正孝「4号警備」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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昔話が多くなるのも歳を取った証拠なんですが、以前は結構30分ドラマというのがあったんですよね。







今はめっきり少なくなってしまいました。
CMのないNHKでは凝縮した内容で30分ドラマをやるというのは私めは賛成です。





以前、この枠で放送した「トットてれび」も良作でしたしね。






NHK  土曜20時15分
「4号警備」第1話

主演…窪田正孝
脚本…宇田学
演出…石塚嘉





このドラマ、先に言ってしまうとオススメです。
唐沢寿明との「ラストコップ」はおふざけの駄作で気の毒だった窪田正孝が、名誉挽回とばかりに熱演しています。





まず、作品のテーマがいいですね。誰かに襲われたり、危険にさらされる人物の身辺警護をする民間警備会社の警備員が主人公。






現代にはそういう危険がさまざまありますからね。「SP」のような大袈裟な警備ではなく、民間警備会社というのがポイントです。





…なので、いる人間もワケありで、主人公の朝比奈(窪田正孝)は元警察官。
チラッと回想に出た感じでは、何か女性が死んだ事件が関係しているようです。








その相棒となる北村一輝演じる冴えないオジサンの石丸も、ワケありで今の仕事をやることになったようです。






キレキレのアクションを見せ、感情の起伏も激しい朝比奈と、ぼんやりしているが頼れる部分もある石丸はなかなか良いコンビで、






窪田正孝も北村一輝もハマっています。
北村一輝はこういう冴えない役も上手いんですよね。






窪田正孝は心に傷を負っている繊細さも感じさせ、今後に期待を持たせました。





脚本の宇田学は最近では松本潤主演の弁護士を描いた「99.9」や、同じNHKで小池徹平主演の消防士を描いた「ボーダーライン」など、仕事にかけるプロフェッショナルを描くのが得意な人で、







過去には空港の管制官を描いた「TOKYOエアポート」という秀作もあります。




キャラクターをキチンと描きこんだ群像劇で、テンポよくさばく筆さばきは鮮やかです。






期待を超えて面白い作品になりそうです。
今回の評価は…4