これはかなり重症の先行き不安なドラマ…「貴族探偵」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このところ、クセの強い男が事件を解決するドラマが多くなってますね。

 

 

 

 

昨秋クールでの織田裕二主演の「IQ246」や阿部寛主演「スニファー」といったようにずばぬけた頭脳や、嗅覚で事件にアプローチするものでした。

 

 

 

…で、今回の主人公・貴族探偵(相葉雅紀)ですが…

自分ではまったく捜査せず、配下の執事(松重豊)、運転手(滝藤賢一)、メイド(中山美穂)に調べさせたり、推理をさせるって役どころ。

 

 

 

 

ただ女性たちとおしゃべりしてばかりで、長セリフで推理をご披露なんてシーンも無いんです。存在感の薄い主人公を相葉雅紀がまた真っ当に演じているので、面白みがホント感じられません。

 

 

 

 

 

フジテレビ 月曜21時

「貴族探偵」 第1話

 

主演…相葉雅紀

脚本…黒岩勉

演出…中江功

 

 

 

 

前もって言っておきますが、これは相葉雅紀の演技力どうこう以前の問題です。

 

 

 

 

こんな主人公のドラマがホントに面白くなるのか?

ってそもそもの企画段階での話です。

 

 

 

 

仮に原作の小説がそうでも、ドラマにするならそれなりに何か面白みを加えないとダメでしょう。

女好きなら女好きでそこをもっとふくらませて面白く見せるとか…

 

 

 

 

 

おそらく相葉雅紀主演は先に決まっていたでしょうから、彼にこの主人公を演じさせるというチョイスの問題でもあります。

 

 

 

 

相葉雅紀という人は同じ嵐の二宮和也や大野智のようにいろんな役柄になりすませるタイプの役者ではないので、彼自身のキャラクターに役が似通っているほど良さが出る人なのです。

 

 

 

 

 

だから今回と同じスタッフで作った「ようこそ、わが家へ」の主人公の青年とかは悪くなかった。

素直でまじめで頑張り屋で…って感じが出てましたね。

 

 

 

 

 

ところが、今回の役はなかなかつかみどころのない役で、ミステリアスかつ、ちょっと高慢な感じがしないと「貴族」を名乗っている感じが出ません。

 

 

 

 

なので、相葉雅紀が何かしゃべるたびに、「あれ~?」ってなるのです。

いくら松重豊や滝藤賢一が雰囲気を作っても、いともたやすくそれをぶち壊してしまうのです。

 

 

 

 

このドラマ、なかなか重症ですね。

 

 

 

 

結局、振り回される刑事役の生瀬勝久の個人芸にニヤニヤするくらいしか楽しみを見出せませんでした。

 

 

 

 

武井咲はいつもの武井咲ですしね…(ため息)

 

 

 

 

う~ん、このドラマ、リタイアのにおいがぷんぷんします。

今回の評価は…3

 

 

ちなみに初回の視聴率は関東地区では11.8%でした。

第2話でいきなり1ケタ落ちもありえますよ。