波瑠よ、別にいいじゃないか？
確かにＮＨＫの朝ドラ「あさが来た」のイメージが強すぎて、そこから脱却したいのは分からないでもない…。
だからって、こんな役をやることはない…
本人に役を選ぶ権利は無いのかもしれないけれど…
ＴＢＳ 火曜22時
「あなたのことはそれほど」 第１話
主演…波瑠
脚本…吉澤智子
演出…金子文紀
中学の時に好きだった初恋の人が忘れられないヒロインの美都（波瑠）は、
それほどでもない男・涼太（東出昌大）と出会い、心ときめかないままに結婚する。
どこか冷めて現実的な美都、結婚なんて確かにそんなところもあるけれど、どうもそういう初恋に執着して、現実には冷めて向き合っている
美都を演じる波瑠には無理を感じてしまいます。
むしろ、美都の初恋相手・有島（鈴木伸之）の妻・麗華を演じる仲里依紗と逆の方がよかったようにも思えてしまう。
洞察力が鋭く、浮気する夫を手のひらで転がすようなしたたかな面を持つ、一見地味な麗華。どうせならそういう役こそ波瑠に演じてもらいたいところだ。
初恋相手に再会して、相手が結婚しているかも確かめず、会って早々誘われるままにホテルに入ってしまう女性には波瑠は、見えないんです。なので、話が嘘くさくなってしまう。
これは致命的なミスキャストです。
前クールの「奪い愛、冬」で浮気される水野美紀と三浦翔平の怪演を楽しんだように、
美都への嫉妬で冬彦さんっぽくなりそうな東出昌大の狂気じみた演技と、仲里依紗の反撃に期待したいところ。
そちらを楽しみにするしか、この不倫ドラマの楽しみ方は無いように思います。
今回の評価は…