藤原竜也自体は、いつもの藤原竜也オーラを抑えに抑えて、よく演じてはいるんですが、この主人公の深瀬って男自体、見ていてどうもいらつくというか、共感がまったく持てないんですよね。
原作の湊かなえは「イヤミスの女王」と呼ばれるほど、読んでいてイヤな気分になるミステリーを書かせたら傑出している作家さんなのですが、
大抵、主人公は女性なんですね。主人公もそれを取り巻く女性たちも、女性ならではのイヤな部分をあからさまにするところがスゴいんです。
ところが、この作品は珍しい男性が主人公の作品で、男性に対しては描き方が手ぬるいのかな？なんて思ってしまいます。
深瀬以外の男たちも、見ていてイヤな気分になる言動はしてないですからね。
ＴＢＳ 金曜22時
「リバース」 第3話
主演…藤原竜也
脚本…奥寺佐渡子
演出…塚原あゆ子
深瀬だけでなく、村井（三浦貴大）は不倫していて妻とは冷め切っているようだし、谷原（市原隼人）は商社マンなのに、下請けの工場で働かされてることを家族にも隠している。
浅見（玉森裕太）はサッカー部員飲酒事件はでっちあげだと保護者たちに突き上げをくらっている。
それぞれ、つらい状況にあるところへ、人殺し呼ばわりのビラが…。
深瀬に一番共感を持って観たいところですが、浅見をおとしめようとする保護者リーダー（堀内圭亮）に懐柔されて、何してんねん…って感じ。
不思議と緊張感が漂う中、いつもながらラスト数分は怒涛のようにいろいろ起こり、あおって次回へ…ってこのチーム得意の作戦。
これにひっかかって、ついついまた観てしまうんですよね。
あざとい作りです。
武田鉄矢の元刑事がイヤ～な感じには見えなくなってきました。
むしろ、どんどん暴いてくれって応援したいほどです。
今回の評価は…