ノミネートしたのは以下の5人。
西島秀俊
「CRISIS～公安機動捜査隊特捜班～」
この人は主演より、やはりこういう役割の方が良いなと、今回つくづく思いました。
アクションのキレの良さにも感服しましたし、ニヒルに徹するストイックさもこの人ならではでした。
東出昌大
「あなたのことはそれほど」
よくこんな役をやったなと、イメージダウンを危惧するような役でしたが、
こういう役もできるんだという演技の幅を示した意味では、やって良かったのかもしれませんね。
ねっとりした口調や、そらぞらしい笑顔の薄気味悪さは出色でした。
高橋克典
「ツバキ文具店～鎌倉代書屋物語～」
これまではどんな役を演じても「高橋克典」って感じの人でしたが、
年齢を重ね、いい意味でアク抜きされ、今回の痴呆の母親を抱えるガイド役をそれらしく演じていました。
母親のために亡き父親からの手紙を依頼する回は、このドラマで一番泣けた回でした。
武田鉄矢
「リバース」
この人もアクの強さでは高橋克典の比ではないくらいの人ですが、
やはり、この人が出ているから作品がビシッと引き締まる…そんな緊張感を与えるのは流石だと認めざるをえません。
今回はそんな役でした。
香川照之
「小さな巨人」
もう… ホントにスゴいですよ。
そこまでやるかという顔芸。更にパワーアップしました。
周りの役者たちにも影響し、みんな仰々しい大芝居のオンパレード。香川照之恐るべしでした。
作品の内容は大したことないのに、ついつい見てしまいましたからね。中毒性のある演技です。
以上5人の中で最優秀助演男優賞に選んだのは…
該当者なし
助演賞では珍しいことですが、5人それぞれ一長一短あり、この人という人がいませんでした。
残念です。
追記
一人書き漏らした人がいました。
長塚京三
「CRISIS～公安機動捜査隊特捜班～」
特捜班に仕事をもたらす公安の幹部でしたが、その非情さや老獪さは、まさに警察組織の闇の部分にどっぷり浸かった怪物といった感じで、
ちょっと老けすぎには思いましたが、ベテランならではの重厚な存在感でした。