お粗末な悪人たちの終わり方…「黒革の手帖」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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なんだかな~、もしも原作者の松本清張がこれを見たら呆れるだろうな~という最終回でした。





全体的にお粗末で品が無い感じ。
あとはご想像にお任せします的な終わり方も、あまり好ましくは思いませんでした。







テレビ朝日 木曜21時
「黒革の手帖」最終回

主演…武井咲
脚本…羽原大介
演出…本橋圭太





やはり、最終回まで見て改めて思ったのは、現代に設定を変えたことで、いろいろと不都合が生じ、それを払拭する脚色が、この脚本家にはできませんでしたね。






最終回で言えば長谷川(伊東四朗)での出来事は今どきのフィクサーの家で、あんな大胆なことできるわけがないのに、平然とやっている元子(武井咲)や安島(江口洋介)がどうかしている愚か者にしか見えませんでした。






こんなことなら原作通りの時代設定でやってくれた方がすっきりしたなと思うわけです。
大体、今どきの悪女なら手帖になんかに書かずに、誰からも見られないようにパソコンなりスマホなりにメモしますよね。





あんな大事な脅迫のネタを簡単に取られるようなドジを踏むわけがありません。





銀座で一番のクラブのママになるって野心も、今となってはあまり魅力的でもないですし…。






ま~でも、そんな企画自体の無理と、脚本の改悪を、キャスト陣は何とかしようと頑張りましたよね。







最終回でも高畑淳子や高嶋政伸は過剰演技で頑張ってましたよ。
結婚式の日に夫が連行されてしまう安島の妻(江口のりこ)は可哀想でしたが…






そして、やはりこのドラマは武井咲の事務所に弓引く覚悟を秘めた、凄みを感じさせる演技がみどころでしたね。





最終回も意味深なセリフが結構あって、ドキっとしました。





明らかに若すぎる配役でしたが、武井咲の気魄がみなぎる演技には賛辞を送りたいと思います。




今回の評価は…