毒親から解放されるために子供たちは…「明日の約束」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いろいろと見る人によって受けとめ方の違う最終回でした。

 
 
 
 
圭吾が自殺したのは誰が一番悪かったのかが、はっきりしない終わり方に、不満を感じた方もいるでしょうし、
 
 
 
 
生徒たちに日向(井上真央)が最後に語った「辛かったら逃げてもいい…死んではいけない」というメッセージに感動した方もいるでしょうし、
 
 
 
 
母親(手塚理美)に今まで言えなかったことを言い、これからは自分のために生きると決別した日向の勇気に共鳴した方もいるでしょう…
 
 
 
 
 
フジテレビ  火曜21時
「明日の約束」最終回
 
主演…井上真央
脚本…古家和尚
演出…土方政人
 
 
 
 
 
私めは奎吾の自殺問題に関しては、いろいろあおってきた割にどれも中途半端な扱いで終わってしまうんだな…という印象でした。
 
 
 
 
霧島(及川光博)も真紀子(仲間由紀恵)も、どこまで罪の意識を感じたのか?特に霧島はまたどこかで同じことを繰り返しそうですよね。
 
 
 
 
真紀子は真紀子本人より真紀子を毒親にしてしまった夫には、何の罪の意識も無いのが、最終回を見てより強く疑問に思いました。
 
 
 
 
諸悪の根源はあの夫の浮気でもあるわけですから…
 
 
 
 
いろんな要因があって、結局なぜ死んだかは圭吾本人にしかわからない…
自殺にはそういう自殺もあるでしょうし、単純に割り切れるものでは無いのかもしれません。
 
 
 
 
 
結局は生きなければダメなんだよ…ってことなんでしょうね。
動画の件で世の中からバッシングされた長谷部(金子大地)だって、自殺しないとも限らなかったわけですから…。
 
 
 
 
現代のように誰が悪者って限定しづらい時代は、自分の身は自分で守らなければならない…そのためには時には逃げたっていいんだ…
 
 
 
 
そんな日向のメッセージは脚本家の若者へのメッセージでもあるんでしょうね。
 
 
 
 
娘を「明日の約束」ノートで縛り付けてきた尚子(手塚理美)に、ラストに日向がこれからは自分のために生きていきますと書き残すのは、
 
 
 
 
そんな勇気を後押しするよ…というこちらもメッセージなのでしょう。
その勇気が持てずに、親のもとを離れられない圭吾のような子供たちはたくさんいるでしょうから…。
 
 
 
 
日向を演じた井上真央の今回を含め終盤の演技は、さすが井上真央といったしっかりとした演技でしたね。
主演女優たるところをきちんと示す入魂の演技でした。
 
 
 
 
仲間由紀恵はずっと最後まで無表情で、期待したほどではなく、それよりは最後まで毒親っぷりを貫いた手塚理美の迫力のあるキレっぷりに拍手を送りたいです。
 
 
 
 
手塚理美、昔は可愛かったのにな~(オジサンのつぶやき…)
 
 
 
 
 
今回の評価は…4