生ぬるい学園ドラマを一蹴する痛快さ。
教育の現場に法律という違う観点を持ち込むスクールロイヤーの活躍は学園ドラマの新機軸です。
NHK 土曜20時15分
「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」第1話
主演…神木隆之介
脚本…浜田秀哉
演出…柳川強
まだ法廷にも立たせてもらえない新米弁護士の田口(神木隆之介)は、スクールロイヤーとして中学校に派遣され、
学内で起きるトラブルに法律家として助言し、手助けしていく…という話。
鼻っ柱が強くて、やけに滑舌よく弁の立つ田口を神木がまさにはまり役で好演しています。
良い作品、良い役に恵まれましたね。
彼のキャリアの中でも有意義な役になりそうです。
今回は生徒を叱れない若い教師を侮り、ちょっと叱ると体罰されたと言いつのり、母親(堀内敬子)がモンスターペアレントとして乗り込んでくるというエピソード。
体罰はそもそも法的にはどうかとか、モンスターペアレントは教師から時間を奪い、それはどんな罪になるかとか、
とかく弱腰の教師側を守る視点がユニークで、そこが楽しめました。
30分足らずの放送時間で、とことん悪質な親子が改心したとはとても思えませんでしたが、
「4号警備」の時同様に、30分という短さは小気味良くて、良いですね。
今は30分枠ってホント少ないですから。
スクールロイヤーばかりが正義の味方みたいにならず、学校のルールの上で解決しようとする教務主任の三浦(田辺誠一)という存在も対峙させているのが、偏らずに良いなと感心しました。
今回の評価は…
オススメです。