ダーティーヒーローの難しさ…「ブラックペアン」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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例えば医療ドラマ屈指の名作「白い巨塔」の主人公の財前もダーティーヒーローでしたから、ダーティーな主人公がダメとは言えませんが…。




このドラマの主人公の渡海(二宮和也)は、ダーティーというより、ただイヤなヤツになってしまっていて、





ダーティーなりに魅力的な人物に描けていない脚本の非力さを感じます。





TBS  日曜21時
「ブラックペアン」第2話

主演…二宮和也
脚本…丑尾健太郎
演出…田中健太




第2話は渡海の魅力を描くことより、研修医の世良(竹内涼真)の試練に立ち向かう姿を描く方に力が注がれ、




まるで世良の方が主人公みたいな回でした。
竹内涼真は頑張ってましたが、それでいいのか?と疑問でしかありませんでした。




このドラマで気になるのは、患者のことを何だと思っているんだってことで…





大事なオペ中にゴタゴタもめたり、新技術を試すために使われたり…





医師には厳しくても渡海が患者第一の人物なら、まだ共感のしようもあるんですが、そのへんが上手く描けてないんですね。






「白い巨塔」は医師たちの生々しい権力争いや、善玉の里見との対比、医療ミスによる主人公の失墜と、ダーティーヒーローの変容を実に巧みに描いていました。




もちろん、それは原作からして傑作だからというのはありますが、このドラマは原作からして大したことない上に、それを連ドラに仕立て上げるまでの力量も脚本家には欠けるということなんでしょう。




このチーム得意の池井戸潤作品のようにはいきませんからね。




また、生き死にに関わるシリアスなドラマの中で、カトパンとか出ていると、あまりに素人演技が浮いてしまい、不謹慎に見えますね。





もっとちゃんとした女優さんで見せてくれよ!と。




バラエティや情報番組でおなじみの顔を、ドラマに出すのは、このプロデューサー得意のわざなんですが…。




作品の出来が悪いといろんなことが気になりますね。





今回の評価は…