なので、強烈なイメージがあるだけに、なんで玉山鉄二?という疑問と懸念が見る前には強くありました。
…で、いざ見たらどうだったかと言うと…
NHK 土曜20時15分(初回は19時30分~)
「バカボンのパパよりバカなパパ」第1話
主演…玉山鉄二
脚本…小松江里子
演出…伊勢田雅也
結論から言うと、もっと他にふさわしい役者はいるんじゃないかと思います。
赤塚不二夫という人の持っていた不思議な愁いみたいなものが、どうしてもイケメンイメージがついて回る玉山鉄二には出せてないんです。
彼なりに今までの感じを捨てて近づこうとしている努力は十分に感じましたけどね。
なので、笑顔は赤塚不二夫もこんな風に笑っていたなと思えるようにはなっていました。
第2話以降は気にならなくなるかもしれません。実在の人物を演じるのは難しいですね。
このドラマは娘さんのりえ子さんが書いた伝記が原作で、娘の目から見たからこその赤塚不二夫の真髄が描かれており、
今回も「バカ」であること、貫くことはどんなに大変か、人を笑わせることはいかに大事なことか、
赤塚不二夫の哲学を語るセリフが随所にあり、改めて赤塚不二夫の偉大さを感じました。
玉山鉄二同様に、最初の妻役の長谷川京子も、次の妻役の比嘉愛未も美しすぎるんですが、赤塚をサポートする感じをサラっと演じていて悪くはありません。
漫画を通じて家族への愛を描いていたというのは、今まであまりそう考えたことがなく、ちょっと感動的でした。
りえ子役の森川葵の好演もあるでしょうが…。
次回が楽しみです。
今回の評価は…