実感的な産婦人科ドラマ…「透明なゆりかご」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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まだ全作品の初回を見終えてないので、断言はできませんが、現時点で今クールの連ドラの初回としてはこのドラマがNo.1です。




初回を見逃した方はぜひ再放送を見ていただきたい。ちなみに今日の深夜1時30分からです。録画をお忘れなく…。





NHK  金曜22時
「透明なゆりかご」第1話

主演…清原果耶
脚本…安逹奈緒子
演出…柴田岳志




このドラマのヒロインは地元の産婦人科病院に看護助手としてアルバイトに入った女子高生のアオイ(清原果耶)。




彼女の目を通して21年前の地方の産婦人科病院のありのままが描かれます。




ヒロインのナレーションがはさまることもあり、ヒロインの実感したままが、ストレートに視聴者に伝わるしくみになっています。




調べたところ原作者の沖田X華という漫画家自身が産婦人科で働いていた経験があるようで、




だからこそ、経験に基づいて描かれたリアリティーが心に響いてくるのだなと思いました。




夫や子ども立ち会いで感動的に第2子を産む妊婦もいれば、




人知れずに妊娠中絶に来る人もいるし、
望まれない子どもを産みに来る人もいる…




妊娠中絶された赤ちゃんは小さなビンに入れられ業者が回収に来るとか、初めて知ったので、




そういう未知なることのヒロインの体験が、一緒に見聞きしている気分になります。




他のドラマでは感動的に扱われていた、赤ちゃんが親の指をぎゅっと握るのも、赤ちゃんの習性で誰が指を出しても握るとか、そういうディティール一つ一つが興味深く見れました。




あと、ヒロインの清原果耶はまだなじみの薄い人で彼女自身のイメージが固まってないだけに、余計なストレスを視聴者に与えないのが良いです。




「健康で…」の吉岡里帆や、「グッドドクター」の山﨑賢人だと、いろいろ気になる部分もあるので…。





透明感のある女優さんですね。
彼女の主演女優としての成長が、役柄と重なって見て行けそうです。




周りのキャストも良い。
院長の瀬戸康史、婦長の原田美枝子、看護師の水川あさみ。
みな淡々とプロフェッショナルに徹して仕事に向き合っている感じが実に良いです。




実はロケで使っている土地が私めの実家に近い場所で、浜辺の景色とか郷愁にそそられます。





先が楽しみなドラマが見つかってホッとしました。
今回の評価は…