家の中の至るところに妻・真知子(マイコ)の書いた付箋があり、陽介の子育てを応援し、死のうという気持ちをしずめていく…
そして、赤ちゃんの無邪気な笑顔。
いや~~泣けましたね。
このドラマって思い返せば、前回の赤ちゃんの泣き声を夫に聞かせるシーンも、前々回の女子高生が産み落とした赤ちゃんを産院に持ってくるシーンも、
感動のピークはアオイの想像シーンなんですね。
前回の夫が流す涙も、今回のありえない亡き妻からの励ましメッセージも、そうだったらという希望的な想像で、そこにこのドラマ特有のファンタジー性があるんですよね。
NHK 金曜22時
「透明なゆりかご」第4話
主演…清原果耶
脚本…安逹奈緒子
演出…柴田岳志
前置きが長くなりましたが、陽介役の葉山奨之の演技、良かったですね。
前回の田畑智子も素晴らしかったですが、今回の葉山の演技も、彼のキャリアで最も良かった…実力を遺憾なく発揮してくれましたね。
「なぞの転校生」や「夜のせんせい」に出ていた頃から注目していた人ですが、ようやくキャリアが実を結んできた感じで、今後ますますの活躍が期待されます。
無邪気に赤ちゃんの誕生を喜んでいた陽介が、妻の突然の死に見舞われ困惑し、悲嘆し、医師への怒りを爆発させ、子育てに憔悴し、それでも生きていかなければと覚悟を決める…
これだけの感情の起伏を演じるのは、並み大抵ではありません。
それをすんなりと演じてみせてくれました。
演出の力もありますけどね。
陽介と向き合う院長(瀬戸康史)や婦長(原田美枝子)、それぞれの演技もやはり良かったですね。
瀬戸康史は「海月姫」の時も良かったですが、成長著しいですね。飛躍的に力を発揮しています。
今回は、内容的に見ていて辛くなる回でしたが、救いがある作りになっていて、やはりこのドラマは傑出した作品だと思いました。
今回の評価は…