第6話でようやく担当となりました。
金城一紀脚本のドラマを見てきた者としては、いかにも金城一紀らしい世界観の内容でしたね。
テレビ朝日 金曜23時15分
「dele」第6話
主演…山田孝之、菅田将暉
脚本…金城一紀
演出…常廣丈太
今回は雪に埋もれて顔だけ出し凍死している美少女の死体で始まり、ただならぬ雰囲気が冒頭からぷんぷん漂って、期待値が上がりました。
なぜ少女は死を選んだのか?
いじめが原因ではないかと疑う両親が舞(麻生久美子)に相談に来て、
圭司(山田孝之)と祐太郎(菅田将暉)がその真相を探ることになります。
その少女、純子の仲間と会った祐太郎は、彼らを怪しみ、いじめがあったのではと探る中、
一人の女子生徒が彼らに追い込まれ自殺しそうなのを阻止します。
純子と仲の良かった優奈から話を聞くと、純子の死が、仲間の心をささくれ立たせたこと、純子へのいじめは無かったことが分かります。
優奈の言葉をヒントに、圭司は純子のデジタルデータを徹底して調べ、
彼女がある人物にネットを通じて近づかれ、アドレスを教えたことから両親の不倫や、親友たちの自分への悪口など人間の汚い部分を見せつけられ、
自殺に巧みに追い込まれていったことが分かります。
ネットを悪用した悪魔的な所業…
圭司はその男を探りだし、暴き出し、罪に問われるよう逆に工作したことを告げます。
また刑務所から出たらやると、うそぶく男に圭司はそんな真似はさせない、一生見張り続けてやる…と言い放ちます。
これはネット社会の匿名性をいいことに、悪意で利用する無責任な悪人たちへの脚本家の怒りが込められていましたね。
そのおぞましい悪意には、見ていてホントにムカつきました。
祐太郎も祐太郎なりに、その男に追い込まれている少年に救いの手をさしのべていました。
圭司と祐太郎のキャラクターがしっかり確立されていて、そこはきちんと統一性があるのが、このドラマは優れていますね。
今回も堪能しました。
今回の評価は…