最後まで力んだままで「ではっ!」…「ハゲタカ」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前もって言っておきますが、私めは「コウノドリ」の綾野剛の演技は評価しています。





綾野剛は下手くそだと単純にけなしているわけではありません。彼に密着した「情熱大陸」を見て役作りに彼がいかに努力をしているかも、知っているつもりです。
しかし…。





テレビ朝日  木曜21時
「ハゲタカ」最終回

主演…綾野剛
脚本…古家和尚
演出…星野和成




綾野剛はもっと自分本来のキャラに役を近づけるべきだった。
それがこのドラマのそもそもの誤りです。




演出の指示か、綾野自身が主張してなのかは分かりません。
ただ、鷲津という役を演じるにあたって、声を作り、表情を作り、テンションを上げる…




そこには作為が見えすぎてしまう…
映画ではそういう役もやってるんですが、ドラマでは「コウノドリ」の印象が強く残ってますから尚更です。





あ~綾野剛、無理してるな…と。
最終回でも、痛々しいばかりに野太い声を作って迫力を出そうとしている。




しかし、周りは小林薫、伊武雅刀、渡部篤郎とすんなりとクセの強い演技ができる人、更に今作品では抑えて脇に徹する杉本哲太に光石研。




この中で、主人公然とするのは確かに大変なことですが、むしろ綾野剛らしさで勝負して欲しかった。





そういう意味で、綾野剛同様に役は20年以上経っていても、老けずに堂々と凜たる演技を続けた沢尻エリカは大したものです。





今回のドラマで、綾野剛は器用な役者でも、どんな役もこなすカメレオン型でもないと良く分かりました。





次の主演ドラマは自然体で演じられる作品になることを願っています。






今回の評価は…