妊娠は病気じゃないんだから…「透明なゆりかご」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は妊娠し産むことを決めた紗也子(水川あさみ)の、仕事を続けていく上での葛藤や苦悩がじっくりと描かれました。




現代と違って一時代前の働く女性の妊娠をめぐる難しさを改めて考えさせられました。
今も変わっていない部分もありますし…




NHK  金曜22時
「透明なゆりかご」第8話

主演…清原果耶
脚本…安達奈緒子
演出…村橋直樹




つわりがひどく、仕事に支障をきたし始める紗也子をアオイ(清原果耶)が気遣うと、紗也子が言う言葉が印象的でした。




「妊娠は病気じゃないんだから…」
病人あつかいしないでくれってわけてす。





看護師として、今まで通りに職務を果たしたいと、周りが気遣えば気遣うほど、意固地になっていくさまを、水川あさみが説得力のある演技で見せてくれました。





全部欲しがってはいけないと、自らは妊娠を諦めた婦長(原田美枝子)の言葉もずしんと重かったし、




意固地になる紗也子をいつになく語気強めに説得する由比院長(瀬戸康史)の
「望月さんが働かなければ、明日食べるご飯も無いですか?」
という言葉も、



それを受けて紗也子が言う
「先生は脅迫してます」
という言葉も、いずれも心に刺さりました。





仕事柄、いかに妊婦は赤ちゃんのためにも体を気づかわなければならないと知っているのに、紗也子が陥るジレンマに…





妊婦さんが働くことの難しさを突きつけられた気がします。





紗也子のエピソード以外にも、年齢的にも経済的にも出産を諦めた妊婦さんが、思わず別の妊婦さんを突き飛ばしてしまうシーンもショッキングでした。





あと、アオイの母親(酒井若菜)が語った
「病気もケガもするけど、手当てしながらニコニコを暮らしていく。健康ってそういうことなんじゃないかな」





娘の病気と向きあってきた母親が到達した境地、その前向きさに打たれました。





今回の評価は…