真相は藪の中で終わる薄気味悪さ…「dele」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の終わり方、スゴかったですね。
祐太郎(菅田将暉)が口にした言葉通りに、なんとも気持ち悪い終り方でした。





あえてこういう終り方を突きつけてくるところに、このドラマの凄みを改めて感じました。





テレビ朝日  金曜23時15分
「dele」第7話

主演…山田孝之、菅田将暉
脚本…徳永富彦
演出…常廣丈太




今回はこれまでにないパターンで、祐太郎は舞(麻生久美子)の指示で動き、





圭司(山田孝之)は単独でハッキングしたり、車イスで出向いたり、と二人は並行して真相に迫っていく仕組みでした。





市民祭り的なイベント会場でかつて起きた毒物混入事件。死者が数名出たその事件の犯人として捕まり死刑が確定している男の息子が依頼人。





その息子は自殺したようなんですが、実は息子が犯人で、父親がかばったという推測は違っていたようで、





とはいっても、やはり死刑囚はえん罪らしく、





業者にゆすられた市会議員や、
その市会議員と妻が不倫していたレストラン店主、
薬物に手を出していた市会議員の娘、
病気の母親を抱えていた雑貨店店主、




次々に怪しいヤツが分かっていきます。
しかし、誰が真犯人か分からないまま、死刑囚は処刑されてしまいます。





また、同じイベントで、にこやかに談笑する彼ら。
何事もなかったように真実を暴かずに闇に葬る…その薄気味悪さ。





更に追い討ちをかけるように、事件の時に犯人らしき人物に話しかけられ、ジュースを飲むなと言われたと言う少女…





それを言われた母親か祖母はいいから飲みなさいと、少女にジュースをすすめ、肩をぎゅっとつかむ…





この意味深なやりとりの不可解さ…
ホントに怖いのは、ウソをつき罪を隠蔽している人より、見て見ぬふりをし鈍感を装う周囲の人々なのでは?という皮肉でしょうか?






歴史に残る悪者の中には、こうして下手あげられた人が数多くいるのかもしれませんね。
怖い、怖い…





こんなにも後味悪く、とはいえ不快ではない終わり方は、「BORDER」の最終回以来かもしれません。






今回の評価は…