2018夏ドラマアカデミー賞…最優秀助演女優賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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続いては最優秀助演女優賞の発表です。




ノミネートしたのは以下の女優さんたちです。





「義母と娘のブルース」
横溝菜帆、上白石萌歌



ヒロインの亜希子と義理の仲の娘みゆきの小学生時代と高校生になってからを演じた二人。
二人で合せわざのノミネートです。




みゆきという女の子の特徴を際立たせて演じた横溝菜帆と、それを巧みに引き継いだ上白石萌歌のリレーが成功していました。




ちょっとした表情もよく似ており、親子の歩んだ日々をリアルに感じられたのは二人の功績です。






「グッド・ドクター」
上野樹里




改めて上野樹里って良い女優だなと、惚れぼれする演技を見せてくれました。




特に主人公の湊や、患者、患者の家族と向き合う中での受け身の演技には、きめ細やかさがあり、微妙な表情やセリフ回しで感情表現するテクニックを、テクニックと感じさせずにさらりと演じるあたりに、更なる進化を感じました。






「透明なゆりかご」
酒井若菜




原田美枝子の婦長さんも良かったし、水川あさみの先輩看護婦も良かったんですが、あえてこの作品からは、この人を選びました。





酒井若菜も母親役が板につく年齢になったんだなと、感慨深く見ました。




娘をしっかりと育てなければと躍起になりすぎて、娘に厳しく当たってしまい、自分の育て方が悪いと自分を責めもした母親の苦渋、





そこから娘への理解を改めて、関係性が変わっていくさまを、デリケートな演技で見せ、確かな実力を示してくれました。
貴重な脇役女優に今後もなっていくでしょう。







「この世界の片隅に」
二階堂ふみ




出番は少なくても、強烈な印象を残す存在感のある演技でした。




多くを語らず、わが身の境遇のやるせなさを色濃く表現し、「JIN-仁」の時の中谷美紀の名演を思い起こさせました。




やはり、この女優さん、ただものではありませんね。





「この世界の片隅に」
尾野真千子




嫁をいびる出戻りの小姑というキャラクターを、単純に演じるのではなく、口は悪いが根は優しい愛すべき人物として演じました。





訪ねてきた息子との別れや、娘を喪ってからのすずへの複雑な感情の変化など、至難な演技を豊かなニュアンスで演じてみせ、主演女優を食うほどの好演でした。





以上、6人から最優秀助演女優賞に選んだのは…





「この世界の片隅に」
尾野真千子





今クールの助演女優賞はハイレベルな戦いになりました。




尾野真千子ってちょっとひねりのきいたこういう役の方が生き生きしますね。




彼女のこれまでのキャリアをぎゅっと凝縮して、この役に込めた感じの、ここ一番の名演でした。