2018夏ドラマアカデミー賞…最優秀作品賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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2018夏ドラマは喜ばしいことに上位4作品がハイレベルの大激戦となりました。





クールの途中でおすすめの4本と、わざわざ記事に書いたほど、私めが気に入った作品です。






実は4本中、 3本は同ポイント。
1本だけが僅差で頭1つ抜け出しました。






2位
「義母と娘のブルース」
→4.00
4*4*4*4*4*4*4*4*4*4




余命が少ないと分かった男に娘を託されたキャリアウーマンと義理の娘との10年間。





記事にも書きましたが、ここ最近、このドラマほど、連続ドラマの醍醐味を感じさせてくれた
作品はありません。





キャストの好演もさることながら、キャラクターの造型などにも細やかな目配りがされている脚本と、




アクセントのしっかりとした演出の妙で、上質な作品に仕上がりました。





2位タイ
「dele」
→4.00
4*4*4*4*4*4*4*4




映画的な質感で、ドライなテーマにウエットな隠し味をきかせた大人の鑑賞に耐えうる洒落た作品になりました。





何人もによる脚本だったので、回によってはハズレの回もあるかな?と懸念しましたが、





原案の本多孝好の目配りがしっかりしていたのか、メインキャスト3人のキャラクターもちゃんと統一感があり、





W主演の山田孝之、菅田将暉と好助演の麻生久美子のアンサンブルも絶妙でした。





ちょっと昭和のドラマの匂いがしたのは、昔夢中で見たドラマへの作り手たちのオマージュでしょうね。






2位タイ
「この世界の片隅に」
→4.00
4*4*4*4*4*4*4*4*4




現代パートが無ければ、これが最優秀作品賞だったかもしれません。
現代パートは初回と最終回だけでも良かった気がします。




今クールで泣けた回数では一番多かったでしょうね。
アニメ版も見てますが、あえて比較を避けて見たつもりです。実写は実写として見ました。




主演の松本穂香はじめ、周りのキャストが端役に至るまで好演しており、毎回見ごたえのある作品になりましたね。




岡田惠和の脚本もさすがしっかり書かれていましたが、最初の内は邪魔くさく感じた久石譲の音楽も何度も聞く内に耳になじんで、作品の哀感を高めました。




演出の土井裕泰も含め、一流クリエイターによる大人の仕事を見せてもらえた良質の作品でした。





そして、以上3作品から頭1つ抜け出て最優秀作品賞に輝いたのは…




「透明なゆりかご」
→4.10
4*4*4*5*4*4*4*4*4*4





今思えば第4話だけでなく、あと何話かの評価をつけても良かったかなと、今悔やんでいます。それぐらい素晴らしい作品でした。





これで今クールのドラマアカデミー賞9部門の内、
最優秀作品賞
最優秀主演女優賞(清原果耶)
最優秀助演男優賞(瀬戸康史)
最優秀演出賞(柴田岳志ほか)
最優秀脚本賞(安達奈緒子)

と5冠に輝きました。




出産に関しては「コウノドリ」という秀作ドラマが既にありますが、こちらは看護助手のヒロインの目を通して、実感を大切にしながら描いたところに大きな違いがありました。





妊娠中絶や性的虐待など重苦しくシビアなテーマにも果敢に挑んだ姿勢にも感銘を受けました。
ホント、医療ドラマは傑作が多いですね。





放送を見そびれた方は、DVD化されたら是非ご覧下さい。
DVDになるんですかね?