岡田将生の大健闘に拍手…「昭和元禄落語心中」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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初回は壮大な前ふりで、NHKにしては珍しく枠を拡大しての放送でした。




第2話からの本筋への導入として、今後への期待感を高めるものでした。
作品の質的には今クールの上位に入ることは間違いなさそうです。





NHK   金曜22時
「昭和元禄落語心中」第1話

主演…岡田将生
脚本…羽原大介
演出…タナダユキ




初回の主人公の八雲(岡田将生)は、師匠の名を継ぎ、名人と称えられる老落語家。
他のベテラン俳優が演じてもいいところを、あえて特殊メイクで岡田将生が演じました。





一番に心配だったのは、岡田将生が名人らしく落語ネタをどこまで語れるのかってことで…





私めは結構子供の頃から落語は好きで見てきてますが、岡田将生、相当特訓しましたね。
努力のあとが十分にうかがえました。





度々、八雲が高座で落語を語るシーンがありましたが、見ていて恥ずかしくなるようなものではありませんでした。





弟子入りする与太郎役の竜星涼ともども小顔の長身で、昭和のサイズでないのは仕方がないにせよ、身のこなしにもかなり長い期間かけての役作りを感じました。




陰気な中にもしみじみした語り口の上手さ、今の三遊亭圓楽の師匠の、そのまた師匠の六代目三遊亭圓生をしのばせます。





その親友であり、ライバルでもあったらしき助六(山崎育三郎)は天才肌。八雲とは対照的に陽気で爆笑を誘う落語家だったようで、山崎育三郎がそれっぽくて、二人の若い頃が描かれる次回以降が楽しみです。





刑務所に入っている時に八雲の落語を聞き、惚れ込んで出所後弟子入りする与太郎役の竜星涼も、一本気で無鉄砲な感じをよく演じてました。



いろんな役柄を演じる器用な人でもっと評価されてしかるべき人ですね。




このドラマ、脚本は「パッチギ!」や「フラガール」など映画の脚本も多い羽原大介ですし、演出も「ふがいない僕は空を見た」などの映画監督タナダユキなので、




1シーン1シーンが丁寧に構築されており、地味ながら見ごたえがあります。
これぞ、NHKドラマの本分だと思います。





記事には書いてませんが現在土曜に放送中の「赤ひげ」も良い作品です。





このドラマ、初回を見損なった方は、今夜深夜1時半から初回の再放送がありますので、ご覧になってはいかがでしょう。





今回の評価は…