メインの二人をはじめ、キャストそれぞれの好演によって、しっかりと泣けて、しっかりと感動できる回になってましたね。
TBS 金曜22時
「大恋愛~僕を忘れる君と~」第5話
主演…戸田恵梨香
脚本…大石静
演出…金子文紀
細かいことはいちいち指摘しませんが、一番気になったのは、尚(戸田恵梨香)と別れて9か月後には…真司(ムロツヨシ)が尚とのことを小説に書き、それが単行本になり、たちまち売れて人気作家になっていることでした。
いくら以前に文学賞取っているとはいえ、そんなに簡単に本になったり、まして爆発的に売れるなんて今どきでは考えにくいですね。
その本のおかげで、すっかり鬱になっていた尚は、生きる気力を取り戻すし、
侑市(松岡昌宏)は真司の誤解を知り、その誤解を解き、二人を再び引き合わせるのです。
都合よすぎる展開だなとは思いつつも、再会した二人のやりとりには、グッと来ましたね。
戸田恵梨香の廃人のような鬱状態の演技からの、本を手にしてからの変化、プロポーズされての喜び、そして結婚式…
めまぐるしく変わっていく尚を、戸田恵梨香は今回も見事に演じてましたね。
9か月後なのに、アルツハイマーの進行があまり見られないのも気にはなりましたが、
喜びに包まれながらも、この先の前途多難さを考えると切なくなる、そんな悲しい笑顔でした。
ムロツヨシも、松岡昌宏も、草刈民代も淡々と演じているからこそ、ヒロインの戸田恵梨香が
より輝くという好助演あってこそでもあり、破綻がありません。
戸田恵梨香とムロツヨシが醸し出す自然な空気が、魅力的になってますね。
ここまで相性が良いとは予想外でした。
今回の評価は…