クドカン流ロック調大河ドラマ…「いだてん」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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なるほど、クドカンが大河ドラマの脚本を書くとこうなるんですね。
朝ドラで「あまちゃん」を書き、やっぱり違うな~と思わせたように、





賛否両論は覚悟の上でクドカンらしさを前面に出して書いている攻めの姿勢は、その意気や良し!と評価したいです。





NHK  日曜20時
「いだてん~東京オリムピック噺~」第1話

主演…中村勘九郎
脚本…宮藤官九郎
演出…井上剛




まず、驚いたのはそのテンポですね。
従来の大河ドラマが重厚なオーケストラによるクラシックだとしたら、こちらは軽快にリズムを刻むロック調。




昭和と明治の東京を行ったり来たりしながら、初めてオリンピックに出ようとする時代と、初めてオリンピックを開こうとする時代が描かれました。





最初の内はついていくのが大変でした。
なぜなら語りの役割をする古今亭志ん生(ビートたけし)と、明治の方に登場する美濃部孝蔵(森山未来)が同一人物とは分かりにくいというのがありました。





ビートたけしも、森山未来もそれぞれ彼ら自身の個性が強すぎるからでしょうね。

たけしは「赤めだか」の時の立川談志役よりは、志ん生本人をありし日に私めは見聞きしていない分、さほど抵抗は無いにせよです。





「西郷どん」で岩倉具視役の笑福亭鶴瓶が、鶴瓶本人にしか見えなかったのと同様に、キャラの強い芸人さんに実在の人物を演じさせるのは考えものです。特に同じ芸人役でたけし本人が落語をしてもおかしくないなら尚更です。






そんな時代の行ったり来たりを除けば、明治の時代の嘉納治五郎(役所広司)がグイグイと事を進めていくのを受けての、





最後の最後に主人公の金栗四三(中村勘九郎)の登場という展開、その高揚感は流石!クドカンと惚れ惚れしました。





今では当たり前になっている「スポーツ」の概念を日本人はどう築いていったのか?
興味深いテーマだなと思いました。






あと、やはり役所広司はスゴいですね~。
嘉納治五郎という人物をただ1話で魅力的な人物にしました。
wikipediaで検索して調べた人もさぞ多かったことでしょう。




今回の評価は…