1話の中に凝縮する濃密さ…「いだてん」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は、このドラマ前半の主人公、金栗四三(中村勘九郎)の生い立ちが駈け足で描かれました。




主人公の幼い時期を何話もかけて描く大河ドラマも過去にはありましたが、金栗は誰もが知っている人物ではないので、どんどん話が進むのは賢明でしたね。





グイグイと成長させていくテンポの良さ…1話の中で凝縮された内容の濃さ、宮藤官九郎の円熟を感じさせる脚本です。





NHK  日曜20時
「いだてん~東京オリムピック噺~」第2話

主演…中村勘九郎
脚本…宮藤官九郎
演出…井上剛




前回ラストにマラソンを完走した四三が嘉納治五郎(役所広司)に抱きかかえられたシーンに、





別の意味あいがあったと明かされた今回。
四三が熊本にいる嘉納に抱きかかえてもらったと、家族にウソをついた父親(田口トモロヲ)とのエピソードが、つながっていく具合は見事でした。





熊本でオーディションし選ばれた演技経験のない、四三の少年時代役の子が、実に素朴な面構えで、



ウソをつく父を見る表情は何とも言えませんでしたね。
演技馴れした子役の子にはできないピュアさがありました。




田口や、兄役の中村獅童の好演もあって、熊本のパートは良かったのですが、





一方東京ではと描かれる志ん生の少年時代の話は、どうしても流れを寸断し、こちらはあまり感心しませんでした。





ビートたけしの語りは、聞きづらくて、もうちょっとどうにかならないですかね。
大河ドラマで聞きづらい語りって初めてじゃないですかね。




青年時代役の森山未来の語りは聞きやすいので、余計に気になります。





今回の評価は…