洒落たセリフのやりとりを堪能…「小吉の女房」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、ギュッと凝縮して毎回1つのエピソードを見せてくれて、無駄のない筋運びで、それだけでも満足なのに、




加えて小吉(古田新太)と、お信(沢口靖子)やおばば様(江波杏子)、すりの銀次(小松利昌)などとのやりとりがそれぞれ洒落ていて、そちらも十分楽しめます。





NHK BSプレミアム     金曜20時
「小吉の女房」第3話

主演…沢口靖子
脚本…山本むつみ
演出…清水一彦




まず、毎度の楽しみになっているのが、勝家の朝食でのやりとり。
うだつの上がらぬ小吉にチクリチクリと皮肉を言うおばば様と、それに言い返す小吉、どちらの肩も持たずにやんわりとおさめるお信。





三者三様のキャラクターが見事にかみあっていて、いつもニンヤリさせられます。





神社にお詣りに行くと言うおばば様に長生き祈願に行くと思い、祈願しなくても長生きしますよ、渋柿は食い手がいねえから長持ちするって言いますからね…って小吉のセリフ…(笑)





いつも苦虫をかみつぶしたような顔をしている偏屈なおばば様を演じる江波杏子、亡くなる前に彼女らしい名演技を遺してくれたなと思います。逝去が改めて惜しまれます。





今回はクズな夫のために身売りされそうになる勝家同様に貧乏旗本の妻(酒井美紀)を小吉が男気で救う話。





その妻を引き取ると言い出す小吉に、それなら自分が…と、夫の男気を信じて書き置きを残し、自分が向かうお信。




小吉の男気とお信の意気地、お信の書き置きの文面もお信らしくてニヤリとさせられました。





小吉「遺言に漬物石のことを書くなんざ、広い世界におめえぐらいなもんだ…」
なんとも微笑ましいやりとりでした。




小吉のお信への愛情もしみじみと伝わりました。
そういう男のいじらしさを演じさせると古田新太は上手いんですよね。




このドラマ、古田新太の良さがギュッと詰まっています。
太郎左衛門(高橋和也)から金をせしめるのも痛快でした。




今回の評価は…