まずは冬ドラマの最優秀主演女優賞から…
今クールは最終回まで見続けた選考対象12作品の内、実に9作品が女優主演作品でした。
…ですので、かなりの激戦でノミネートしたのは6人。
深田恭子
「初めて恋をした日に読む話」
「深キョン」らしさを堂々と貫きながら、ちょっとおばさんになってることも自虐的に演じるコミカルさ。
ただの色恋だけでなく、教え子にビシッと言う時の骨っぽさもこの人の魅力で、それがよく活かされてました。
杉咲花
「ハケン占い師アタル」
謎めいたアタルというヒロインを多面的に演じて、若いながらも達者な技巧派ぶりを見せてくれました。
沢口靖子
「小吉の女房」
深田恭子よりも更に長いキャリアを重ねていながら、沢口靖子らしさを堂々と貫いている凄み。
その沢口靖子らしさが存分に活かされた役でした。こういう女優さんは貴重です。
もっと年齢を重ねたら八千草薫さんのようになることでしょう。
小芝風花
「トクサツガガガ」
あまりちゃんとこの人の演技を見ていなかったので、既成のイメージがなく、このドラマのヒロインと同化しているようなリアリティーがありました。
ひたむきな純粋さが作品全体にエネルギーを与え抜擢にこたえました。
山口紗弥加
「絶対正義」
特異なキャラクターのヒロインをなりきっての怪演。キョトンとした目が怖かったですね。
この人、こういう変な役のオファーばかり来るようになるんじゃないでしょうか?
女性版高嶋政伸(かつての佐野史郎)って感じに(笑)
常盤貴子
「グッドワイフ」
常盤貴子久々の連ドラ主演でしたが、ブランクを感じさせませんでしたね。
やはり良い女優さんだなと改めて思いました。
理性と感情の狭間で揺れ動くヒロインを、力まずにすんなり演じました。
今後もどんどん主演して欲しいです。
以上6人の中で最優秀主演女優賞に選んだのは…
敢闘賞という意味あいも含めて…
小芝風花
「トクサツガガガ」
素直に面白かった作品で、その中で、彼女はいきいきと輝いていました。
この作品を越えた作品に巡りあうのは大変でしょう。
それでも良い作品に出会って良い女優さんになって欲しいです。
「透明なゆりかご」の清原果耶同様に応援していきます。