ベタな設定ですが、方向性がはっきりしているので、その奇跡的な再生を見届けようという気に素直になれました。
テレビ東京 月曜22時
「スパイラル~町工場の奇跡~」第1話
主演…玉木宏
脚本…羽原大介
演出…井坂聡
傑作「昭和元禄落語心中」を書いた羽原大介の脚本は、骨組みをしっかりと初回から提示し、
主人公はじめ、脇の人物たちの立ち位置も明確に、これからどんな話が始まっていくかを手際よく描きこみました。
発明家の社長(平泉成)か亡くなり倒産の危機に見舞われた町工場を、その恩に報いるために専務となり再生に手を貸すことになった主人公の芝野(玉木宏)。
TBSの日曜劇場のこの手のドラマの主役たちや、テレビ朝日版の「ハゲタカ」の綾野剛と違い、テンション高かったり、力が入りすぎたりしない玉木宏の控えめな演技は、好ましく見やすいです。
健気な娘(貫地谷しほり)、父に逆らってたが、会社で働くことにした息子(戸塚純貴)、長年勤めてきたベテラン工員(國村隼)
応援したくなる人ばかりで、芝野へ復讐心を燃やす銀行マン(眞島秀和)はどう邪魔するのか?
それも気になります。
経済ドラマが苦手な人にも見やすいと思いますのでおすすめします。
今回の評価は…