フジテレビ 火曜21時
「パーフェクトワールド」第1話
主演…松坂桃李
脚本…中谷まゆみ
演出…三宅喜重
それまで健常者で、しかもイケメンのスポーツマン、美人の恋人もいて明るい未来が約束されていたはずの主人公、樹(松坂桃李)。
しかし、大学時代に事故で下半身不随になり、車イス生活に。
懸命に勉強し、子供の頃からの夢だった一級建築士にはなったものの、
好きだったバスケットボールは諦め、高校から付き合っていた恋人とも別れ、恋も諦めていました。
そんな樹の前に、高校時代に一方的に樹を慕っていたつぐみ(山本美月)が現れ…
という話なんですが…。
かなりの練習を積んだと思われる樹役の松坂桃李の車イスの扱いのナチュラルな上手さにまず感心しました。
車イス自体の進化や、運転できる車など、バリアフリーの世間的な進歩は感じるものの、
やはり、いまだに配慮されてない場所は多々ありますし、下半身不随ゆえの排泄の悩みも切実なものがありました。
随所で樹の口から吐き出される苦しみの言葉には胸をつかれました。
バリアフリー化が進んでいてもまだまだ解決しえないものは沢山あるんだな…と。
松坂桃李がいい演技してます。
肩の力が抜けていて、自然に淡々としているところが特に良いです。
一方、恋愛要素の方は、つぐみ役の山本美月が松坂桃李と同級生に見えないですね。憧れていた後輩に見える。
それといつもよりはキラキラさを抑えていますが、やはり美人さんなので、クラスの中で目立たず地味にしていた子には見えにくい。
誰か他にいなかったかなとは思いました。
ま~慣れたら気にならなくなるかもしれませんが…。
それに比べて、そのつぐみを慕い続けている是枝役の瀬戸康史がイケメンオーラを消して地味で控えめな男を好演してます。
ちょっとラストで、樹のヘルパーの葵(中村ゆり)が彼女っぽく現れましたが、あまりあざとい恋の駆け引きとかにならなければよいのに…と危惧します。
今回の評価は…
視聴率は残念ながら関東地区6.9%という低い数字のスタートでした。
視聴率に関係なく応援したいと思います。