大事な話ができるパートナー…「きのう何食べた?」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマが同性カップルを扱っていながら、生々しさが無く、すんなりと抵抗無く見られるのは、主人公の二人が年齢を重ねた中年のカップルだからなんだな…と今回見てつくづく思いました。




テレビ東京  金曜24時12分
「きのう何食べた?」第3話

主演…西島秀俊、内野聖陽
脚本…安達奈緒子
演出…中江和仁




シロさん(西島秀俊)が実家に帰ると老いた父(志賀廣太郎)と母(梶芽衣子)が。




二人とも息子がゲイなのも男性パートナーと暮らしているのも知ってはいるものの…
父は「ところでお前はどんな女なら良いんだ?」と聞いてくるし、
母は「私はあなたがゲイでも犯罪者でも受けいれるからね」と宣言するし、




微妙な気持ちになり帰宅するシロさん。
待っていたケンジ(内野聖陽)に「何かあった?」と聞かれても「別に何も…」と話そうとはしません。




大事なことを話そうとはしないシロさんに水くささを感じるケンジ。
このへんの微妙な心の揺れをケンジ役の内野聖陽は実に巧みに繊細に演じています。




そんなケンジの悩みがよく分かるからこそ、ラストに父の癌が分かり、心配になったシロさんに悩みごとを聞いて欲しいと言われた時のケンジの笑顔が実にいとおしく感じられるんです。




年齢を重ねて、大事なことを話せるパートナーがいるってことの喜びをかくも切なく描くかと感心してしまいました。





佳代子さん(田中美佐子)の夫(矢柴俊博)がお節介にもシロさんに紹介したゲイの小日向さん(山本耕史)の若い彼との愚かしいエピソードがあった後だけに、またひとしおでした。





佳代子さんの夫もピントのズレ具合が何ともおかしかったですね。





今回の評価は…