新人指導は大変です…「わたし、定時で帰ります。」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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私めは自分の会社で人事の方もやっていますので、昨今の新入社員の扱いには、ほとほと難儀しています。




今までなら「なんで?」としか思えない理由で簡単に辞めてしまいますから…。





…なので、今回は身につまされる思いで見ていました。





TBS  火曜22時
「わたし、定時で帰ります。」第3話

主演…吉高由里子
脚本…清水友佳子
演出…竹村謙太郎




私めの会社ばかり引合いに出して恐縮ですが、入社早々にSNSに関する指導を特に厳しく行います。




なぜなら現実に業界内でSNSによるトラブルが頻発しているからです。
業務に関する一切をSNSでは取り上げないように…ときつく言います。




今回、このドラマでも新入社員の来栖(泉澤祐希)がCM撮影現場で、タレントが漏らした言葉をSNSで友達に送り、それを友達が他に流して大問題になってしまいます。




親しい友人にウケ狙いで送っただけなのに…という甘い認識で、先輩の種田(向井理)や賤ヶ岳(内田有紀)が叱責すると、だったら辞めます…と帰ってしまいます。




このままメールやLINEで一方的に辞めるんで…と連絡が来たり、酷い場合は退職代行サービスにすべて任せて、自分は何もしないって人もいます。




しかし、このドラマの来栖はまだ良い方で、会社に出てきて、東山(吉高由里子)に辞表を渡します。辞表は役職のある人が書くもので、退職願のはずが間違えてしまうのがご愛嬌。




東山が任された仕事のアシスタントにつくことになった来栖は、自分なりのアイデアを出したり、依頼主との打合せでも自分なりの考えを口にします。




結局、そのアイデアが東山のヒントになり、出すぎたと思えた発言が相手に気に入られ、仕事はうまくいきました。




誉められて来栖は仕事に対する意欲もわき、続けていくことになります。
来栖に対する東山や種田の気の遣いようを他人事でなく見ました。





昨今の若者は自己承認欲求が強くて、ただ誉めるより、君のこういうところが良いと指摘したり、ここを任せるとか認めてあげるのが良いんです。




毎度誉めてますが、このドラマの吉高由里子と向井理は肩の力が抜けたナチュラルさが良くて、今回もラストに向井理が来栖に「来栖、やれるか」と聞いたところは、カッコいいな~と思ってしまいました。





さて、後回しになってしまいましたが、今回誉めるべきは来栖役の泉澤祐希。
彼はかつて名子役で鳴ら、「白夜行」の連ドラ版の山田孝之の少年時代を演じた時の福田麻由子との名演技は強く印象に残っています。





最近は、神木隆之介や濱田岳、池松壮亮ら名子役からそのままちゃんと成長した人が多く、彼もその一人です。




今回の来栖なども、微妙な感情の変化を実にさりげなく自然体で、さも演じている彼自身がそういう人であるかのごとくに演じていて、若くしてこれができているところに感心しました。




この先、どんな役者になっていくのか気になります。




今回の評価は…