見ごたえたっぷりの回でした。
取り調べを受けるゲスト俳優たちと、取り調べをするレギュラー俳優たちとの演技バトルの火花の散らしようが息をのむ迫力でした。
テレビ朝日 木曜21時
「緊急取調室」第4話
主演…天海祐希
脚本…香坂隆史
演出…常廣丈太
今回は、「ドクターX」や「刑事7人」を書いている香坂隆史が初めてこのシリーズで脚本を担当しました。
この人、フジテレビの土ドラで「火の粉」や「限界団地」といったエッジのきいた作品も書いていて、今回もこのドラマにしては異色とも言える回でした。
最初に取り調べられる弟(今井悠貴)も、弟に影響力の強い姉(松本まりか)も、自分の娘を誤って焼き殺した孫二人を憎み続ける祖母(鷲尾真知子)も、三人三様にスゴい演技を見せてくれました。
かつての名子役、今井悠貴の黙秘を続ける演技。
最近いろんなドラマで叫びわめく怪演を見せ、強烈な印象を残している松本まりかの、天海祐希とのがっつり渡り合ったバトル。
そして、ダメ押しは「大奥」シリーズの「美味でございます」トリオの一人でおなじみの鷲尾真知子の、娘を溺愛した母の狂気を抑えた凄みで見せた演技。
脚本、演出、キャストががっつり噛み合った相乗効果が今回は見事に結実していました。
ゲストの怪演を受けて立つ天海祐希、でんでん、小日向文世、塚地武雅も一歩も引かぬ演技で、更に取調室の外のメンバーもしっかり役割を果たしており、
このドラマの理想パターンとも言える回だったと思います。
これを見てしまっては、もはや「ストロベリーナイト・サーガ」を見る気は失せました。
あちらの記事はリタイアとします。
比べるのも何ですが…。
今回の評価は…